リスティング広告ははじめるときの手間を惜しまない事
最近はどの業種でもリスティング広告を出稿している企業が多くなっていますが、まだ「これからリスティング広告をはじめよう!」という方や新しい事業展開や新商品のリリースに合わせてリスティング広告を導入しようという方もいらっしゃると思います。
リスティング広告をはじめる上でキーワードの選び方は重要ですし、商品やサービスの広告文を考えるのも重要、広告のリンク先をどこにするのか等ももちろん重要なのですが、一番大切なことは「リスティング広告の効果測定、改善をしやすいアカウント構造にしておくこと」だと思います。
そのためには多少手間がかかっても、その手間を惜しんではいけません。
このブログでも何度か書いていますが、リスティング広告の最大の特長は「効果測定、効果改善が出来る」という事なので、それを見据えた改善しやすいアカウントにしていくことがポイントです。
リスティング広告を出稿する上での戦略によって「改善しやすいアカウント構造」というのは全く変わってくるのですが、○○になったら××するというようにあらかじめ改善ルールを決めておき、キャンペーン分けや広告グループ分け、キーワード選別をしていく事が重要です。
仮にそれが、「広告グループ100個、キーワード数10万」になったとしても・・・です。
それが後々、効果測定した際の取捨選択を明確にし、改善作業を楽にしていきます。
それをするために、広告開始前に予測の表示回数、予測クリック単価やクリック数などを把握し指標の数値目標を改善ベースであらかじめ決めておくことも大変重要だと思います。
リスティング広告のアカウント構造は上の図のようになっていますが、仮にキャンペーン1の目標とする指標を「広告グループレベルで1件あたりの獲得単価(CPA)を1000円」とすると、
・広告グループAは2000円だから1件あたりの獲得単価を下げる施策
・広告グループBは500円だからもっとクリックを増やすための施策
というように改善をしていきます。
そういった改善を行う場合、一番最初に書いた「改善を見据えたアカウント構造」にしておかなければ、広告グループAは1件あたりの獲得単価を下げる施策をするにしても,いくつかあるCPA改善施策のどれを使ったら良いかわからなくなる場合が出てきます。
そうすると施策にブレが生じてしまい、結果として1件あたりの獲得単価を下げる事が出来ませんでした、という事になりかねません。
改善の考え方として「広告グループAは1件あたりの獲得単価が目標値よりも明らかに上回っているから広告グループAの広告を停止する」という考え方もありますが、機会損失につながる場合もあるので十分な検討が必要だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智