デバイスごとに広告の設定や配信を考える
リスティング広告はPC、スマートフォン、タブレット端末と配信されるデバイスが3つあります。
現在、リスティング広告の管理画面内で作ることが出来るキャンペーンでは特別な設定をしないかぎり、この3つのデバイスに対して、同じように広告が表示される仕様になっていますよね。
ですが、この3つのデバイスについて、検索するユーザーはそれぞれ検索をする場所やタイミング、検索の意図などが異なることがあるので、ただ、同じ広告を配信すればいいというものでもありません。
例えば、「実店舗への来店」を目的としたリスティング広告であったとしても、PCとスマートフォンではその検索の意味や目的が変わってくるという事は想像しやすいですよね。
PCでは”すぐの来店ではなく、将来的な来店を見込んだ検索で”、スマートフォンでは”とにかく近くの○○店に・・・”というユーザーかもしれません。
もしそうであるならば、「広告配信の設定」や「広告文」はもちろん、ユーザーが検索をする「キーワード」などもPCとスマートフォンでは変わってくることが考えられます。
また、「お申込み」や「お問い合わせ」など、ユーザーにアクションを求める場合でも、PCやスマートフォン、タブレット端末では、それぞれに操作性や利便性が違うので、同じアクションを求めても違う結果になる事も多々あります。
自分が様々なウェブサイトを使ってみるとすごくよくわかる事ですが、フォームからの入力作業も、PCでは特に面倒だと感じる事はなかったのに、スマートフォンでは自分のメールアドレスを入力する事すら面倒に感じる事もありますよね。
そういったことを踏まえて、PCユーザーとスマートフォンユーザーの扱い方を考えていく必要があります。
先程も書いたように、リスティング広告では現在、基本的にはPC、スマートフォン、タブレット端末と異なるデバイスに同じように広告を配信するようになっています。
PCとタブレット端末に関しては同じ扱いですが、スマートフォンへの広告配信は、「入札価格の調整率」や「モバイル優先広告」、「広告表示オプション」など、設定を分けて広告配信することが可能ですので、設定次第ではスマートフォン専用の(完全な専用とまでは出来ないですが)キャンペーンを作成していく事も考えていく必要がありますよね。
スマートフォンユーザーに限らず、デバイス別でユーザーの行動や感情を考えて、デバイス別で出来る機能を十分理解した上で、それに合わせた設定をしていくことで、より多くのユーザーを獲得する事が出来るかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智