リスティング広告 上部掲載とその他で数値の比較をしてみました
Google広告では以前から確認できましたが、先日Yahoo!リスティングの機能改善で、管理画面から「1ページ目上部掲載に必要な入札価格」の予測値を確認する事が出来るようになったので、今回はリスティング広告の上位掲載について書きたいと思います。
以前からこのコラムでも、1件あたりの獲得コスト(CPA)やクリック単価(CPC)、コンバージョン率(CVR)など確認しながら、費用対効果が合うのであれば出来るだけ上位に、、出来る事なら一番上に掲載したほうが良いという事を書いてきました。
上位に掲載したほうがコンバージョン率が高くなる傾向があるからですが、Google広告では管理画面では検索結果の上部に掲載された数値とその他(横など)に掲載された数値を比較する事が出来るので、実際に自社運営サイトの数値を、コンバージョン数の多い2つのキーワードで確認してみました。
この2つのキーワードの数値を見てみると、1件あたりの獲得コスト、コンバージョン率は共に上部に掲載されたほうが良い数値が出ています。
この2つの例で言えば、1件あたりの獲得コストは半分~3分の1、コンバージョン率も2倍~3倍違っています。
1件あたりの獲得コストも許容範囲なので、もっと入札価格を引き上げて、上部に掲載する回数を増やしたほうがより効果的な運用が出来ますね。
さらに、あたりまえですがクリック率(CTR)も上部に掲載されたほうが良い数値になっています。ですが、気にしなければいけないのが「数値の違い」です。
1つ目のキーワードのクリック率
上部掲載:5.07%
その他:0.71%
2つ目のキーワードのクリック率
上部掲載:5.18%
その他:0.43%
このクリック率の差について、これだけの差が出ているという事は上部に掲載しなければ「そもそもユーザーの選択肢にすら入れていない可能性がある」という事です。
どんなにキーワードを精査し、除外キーワードの設定をおこなったところで、検索結果の上部に掲載されなければクリックされない、また広告のリンク先ページやウェブサイトの内容を充実させていても、少しの順位の違いで見込み客だと思われるユーザーからの目に触れる機会が極端に少なくなってしまうという事が起こっているという事です。これはかなり大きな違いですね。
以上の例から、リスティング広告でも出来るなら上部に掲載させたほうがパフォーマンスが高くなる事がわかりますが、これはあくまでも一例で全てがこのようになっているわけではありませんし、クリック単価が○千円というキーワードもありますので、広告全体の費用対効果などバランスを考えながら自社に合ったリスティング広告の運用をしていくのがベストです。
株式会社アイエムシー 大塚雅智