売る商品やサービス自体を見直して改善する
なにか新しいサービスや新しい商品を開発し、その販促の手段の一つとしてリスティング広告を導入しようと考えたとします。
そういうとき、リスティング広告に少なくとも期待しているからこそ導入しようと考えたのだと思いますが、(あたり前の話ですが)リスティング広告は導入すれば「必ず売れる」というものではなく、売れる物もあれば売れない物ももちろんあります。
「ネットだからこそ売れたんだ」という物も場合によってはあるのかもしれませんが、今まで色々な業種、業態のリスティング広告を運用してきて感じているのは、基本的にはウェブ以外の販促活動、営業活動で売れているものはウェブ、リスティング広告でも高い確率で売れているという事です。
逆にリアルでもウェブでも、リスティング広告以外の販促活動でうまく売れていなかった物は、そのままリスティング広告で出稿したところで売れる保証はないのかなぁと思います。
もちろん、リスティング広告では広告出稿した結果が全て数値として出てくるため、アカウントへ様々な施策を行っていくことで数値の改善はしていく事は出来ます。
なのでリスティング広告の数値を改善していき効果を上げていく事は出来ますが、これはあくまでも「売れる確率を上げる」作業であって「売れないものを売れるようにする」事とは少し違います。
リスティング広告を出稿して自社の商品やサービスが売れなかった時、その売れなかった原因というのは、例えばターゲットの選定が間違っていたり、または甘かったりする場合や、その商品やサービスの良さをうまく伝え切れていないという伝え方の部分がいけなかったりする場合などもありますが、そもそも扱っている商品自体に売れない原因がある場合もあります。
ターゲット選定ミスや良さを伝え切れていないという部分に関してはリスティング広告のアカウントの設定や指標の改善、広告のリンク先ページ(ランディングページ)の改善などで変えていくことも出来ますが、商品やサービスそのものに売れない原因がある場合はその商品、サービスを変えていかなくてはいけません。
リスティング広告では先程も書いたように掲載結果は全て数値として出てきますし、掲載結果だけではアクセス解析の数値などと合わせて見ていくと、マーケティングに使えるデータもたくさん出てきます。
なので、そういったデータから自社の商品やサービスを求めている人や探している人はどういう人物なのか、どういった具体的ニーズがあるのか、それに対して自社の商品やサービスはきちんと応えているのかを検証し、商品やサービス自体を変えていくことも場合によっては必要かもしれませんね。
また「リスティング広告導入時は売れていたのに、最近売れなくなったしまった」という事もありますよね。
そういう時もリスティング広告のアカウントに施策をおこなって改善をしていくことはもちろんですが、それと同時に商品やサービスを見直すことも改善施策の一つとして検討してみましょう。
そういった見直しを行うときには、上記データを活用する事と同時に競合他社の商品やサービスも改めて確認していきます。
自社の商品やサービスと同じように、競合他社の商品やサービスも日々変化していきます。
その商品/サービスリリース時にはいなかった新しい競合他社が増えている事もありますし、リリース時にはなかった機能やサービスが競合他社の商品に増えている事もあります。
もちろん機能が変わっていなくても価格が変わっているという事もあるかもしれません。
リスティング広告でうまく売れないという時、リスティング広告にだけ原因を求めるのではなく、自社で扱っている商品やサービスを一度見直すこと検討すると改善への近道になるかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智