Yahoo!、Google年間検索ランキング2012 比較
先日、Yahoo!、Google共に2012年の年間検索ランキングが発表されました。
1年を通して検索数の多かったキーワードのランキングとジャンル別の検索数ランキング、検索数急上昇ランキングなども一緒に発表されています。
Yahoo!の年間検索数総合ランキングは以下のとおりとなっています。(カッコ内は昨年の順位)
1位 youtube (1位)
2位 facebook (9位)
3位 amazon (3位)
4位 楽天 (5位)
5位 google (4位)
6位 mixi (2位)
7位 2ちゃんねる (6位)
8位 ニコニコ動画 (7位)
9位 twitter (8位)
10位 価格.com (10位)
Googleの総合ランキングは以下のとおりです。
1位 yahoo (1位)
2位 youtube (2位)
3位 facebook (4位)
4位 amazon (5位)
5位 楽天 (6位)
6位 mixi (3位)
7位 天気予報 (–)
8位 twitter (7位)
9位 gmail (8位)
10位 ニコニコ (9位)
Googleの検索数1位が「yahoo」というのは少し面白いですが、このGoogleで「yahoo」と検索するユーザーはYahoo!を検索エンジンとして活用したいというよりは別の目的で、例えばポータルサイトとして他の情報を知りたいという理由で活用されているユーザーなのかもしれませんね。
Googleがデフォルトの検索エンジンとして設定されているPC、ブラウザを使っている方がまずはじめに「yahoo」と検索し、インターネットを始めているのだと思います。
一つ仮説としてですが、先日このコラムで「Yahoo!とGoogleの両方の検索エンジンを使っているユーザーはいない」と書きましたが、パソコンの前に座るときの心構えによってユーザーが検索エンジンを使い分けている可能性は十分あります。
最初から「何かを検索したい!」という目的を持ったユーザーは、パソコンのデフォルトの検索エンジンがGoogleであったなら、そのままGoogleで検索を始めて欲しい情報を探すのに対し、まず最初は「何かわからないけど情報が欲しい」という漠然とした欲求を持っている方がYahoo!のTopページから閲覧を開始しYahoo!のサービスやその他諸々を閲覧中に何かしらの情報がフックとなり検索行動を開始する・・・。
この場合であればGoogleは本気度が高いのでコンバージョンもしやすいというように考える事もできますが、Yahoo!でも買い物の際の「ついで買い」のような物であれば、より広くユーザーを獲得していけるのかもしれません。
もちろんYahoo!の何かしらの情報がフックとなり今まで低かった本気度が高まり本気で検索を始めるという可能性もありますので一概には言えないと思いますが・・・。
またYahoo!では「amazon」や「楽天」、「価格.com」などのサイトがGoogleよりも上位に来ていることからYahoo!ユーザーはネットで物を買う方が比較的多いのではないかと考えられるので、ネットショップなどとは相性が良いかもしれないと想像することもできますね。あくまでも想像ですが・・・。
こうして検索数のランキングを並べてみると、Yahoo!ユーザー、Googleユーザーがどういった属性のユーザーなのかというものも少し見えてきますね。
このランキングデータを基にウェブマーケティング全体を見直すという事はないのかもしれませんが、やるやらないは別としてどんなデータでもそのデータからユーザーの仮説を立てて施策案を考えていくという事は大切なことだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智