ターゲットをより深く理解する事が大事
リスティング広告だけに限らず、マーケティングを行う上で自社の商品やサービスのターゲットを深く理解するという事はとても重要な事です。
リスティング広告においては、キーワードの選定や広告文の作成などのアカウント構築や、広告のリンク先ページの内容や構成など、全てにおいてターゲットを意識しておかなくてはいけません。
なので、リスティング広告を導入する際、自社のお客様になる人はどういう人なのか?というところからターゲットを考えていき、キーワード選定や広告文の作成、ランディングページの作成などを進めていくと思いますが、このターゲットを考える時に「20代~30代の女性」とか、「転職を考えているサラリーマン」というようなターゲットを想像してしまうと失敗してしまう可能性が高くなります。
「20代~30代の女性」というのは、ターゲットを想像する上での「誰が」という部分に過ぎませんので、それプラス「どんな時に」、「なぜ必要になったのか」、「なにで検索するのか」というようなターゲットが検索をしようと思った動機、キッカケ、時間、場所などのシチュエーションも想像して、さらにターゲットが自社の商品やサービスについてどの程度の知識があるのかという所まで理解していくことが大切です。
そうして出てきたターゲットに合わせてキーワードの選定を行い、伝えるメッセージを考えていきます。
もちろん想像できるターゲットというのは1パターンだけではないと思いますので、複数想像したターゲットに対して、それぞれキャンペーンや広告グループで分けて、考えていかなくてはいけません。
この事をすることで、それぞれに合わせた広告展開が出来るので、反応率、成約率や費用対効果も変わってくると思います。
このターゲットをより深く理解する事は、簡単そうに感じるかもしれませんが実際にやってみるとなかなか難しいものです。
特に自社の商品やサービスをリスティング広告で出稿する場合、どうしても「売り手視点」になってしまい、大切な「顧客視点」を忘れてしまいがちです。
「ウチはこれがウリなんだ!」という事も、顧客にとって自社のウリであるものはどんな価値があるのかというように考えていかなくてはいけませんし、「業界ではこんなことは常識なんだ」と思っていても、顧客にしてみたらとても有難い事だったりします。
なので、ターゲットを考える際は「顧客にとってどういう事なのか」という顧客視点で常に考える事が大切です。
もし可能であれば、自社にはあまり関係のない第三者を交えて意見交換をするなどしても良いと思います。
この他にターゲットを知る方法としては、「現在、お付き合いのある顧客から想像する」事も出来ますね。
どこまで聞き出せるのかにもよりますが、顧客と接点があるビジネスであれば、自社商品やサービスを探すキッカケから実際に成約するまでの流れを聞き出して、1つのターゲットモデルにするのは良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智