コンバージョンの種類を理解する
公開日: 2013年5月7日
リスティング広告を運用する上で重要な指標の一つとして「コンバージョン」が挙げられると思います。
購入完了ページやお問い合わせ完了ページなどに設定する事で、どのキーワードから流入してきたユーザーが購入やお問い合わせに至ったのかという事や、購入やお問い合わせまで1件あたりいくらの広告費がかかったのかというようなデータを収集する事が出来るので、リスティング広告の効率良く運用していく上では欠かせない指標となっています。
このコンバージョンの計測について、管理画面やレポート機能で見てみるとGoogle広告では「クリックスルーコンバージョン」とか「総クリックスルーコンバージョン」、Yahoo!広告では「ユニークコンバージョン」などというように複数のコンバージョンの名称が出てきて、それぞれに違う数値になっている場合があるのでどれを確認したら良いのか戸惑ってしまう事があります。
Google広告
Yahoo!広告
それぞれのコンバージョンの意味としては以下の通りです。
・クリックスルーコンバージョン（Yahoo!ではユニークコンバージョン）
1回の広告クリックに対して、何度コンバージョンが発生しても1件のコンバージョンとして計測される
・総クリックスルーコンバージョン（Yahoo!では総コンバージョン）
1回の広告クリックに対して、何度かコンバージョンが発生した場合にはその合計のコンバージョン数が計測される
例えば、リスティング広告を運用していて、コンバージョンを「商品の購入完了ページ」と「メルマガ登録完了ページ」に設定していたとします。
1人のユーザーが広告をクリックして、商品を購入し、そのままメルマガも登録した場合、クリックスルーコンバージョン（ユニークコンバージョン）数は「1」と計測されますが、総クリックスルーコンバージョン数は「2」と計測されます。
また商品を購入しメルマガ登録したという上記の例のユーザーが数日後再度広告を経由しないでウェブサイトへ訪問し、また商品を購入した場合にはクリックスルーコンバージョンは「1」のままですが、総クリックスルーコンバージョン数は「3」になるという事です。
このほかに管理画面やレポート機能で出てくるコンバージョンの指標に「クリックスルーコンバージョン率」、「総クリックスルーコンバージョン率」は、それぞれユニークで発生したコンバージョンの確率、全てのコンバージョンが発生した確率の事で、「費用/クリックスルーコンバージョン」、「費用/総クリックスルーコンバージョン」はそれぞれ発生したコンバージョン1件あたりにかかった広告費の事を指します。
このクリックスルーコンバージョンと総クリックスルーコンバージョン、ちょっと混乱しそうですが、正しく理解して適切な改善施策に繋げていくようにしていきましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
