時間帯ごとに違う広告文を設定して効果を改善する
リスティング広告は基本的な使い方の他に、広告の費用対効果を高めていくための便利な機能がたくさんありますよね。
リスティング広告の基本的な使い方とはキーワードを選定して、そのキーワードに合わせた広告文と広告のリンク先ページ(ランディングページ)を設定するという事ですが、それ以外に管理画面から設定できる機能として、地域配信設定や広告のスケジューリング機能などもあります。
その管理画面から設定できる機能の一つとして「広告の時間帯配信機能」というものがあります。
ある一定の期間効果測定を行い効果の高い時間帯を見つけて、その時間帯に広告費を集中投下する事で、さらに費用対効果を高めていくという方法が時間帯配信機能の一般的だと思いますが、そういった使い方以外にも、時間帯ごとに違う広告文を見せていくという使い方もあり、うまく使うことでクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を改善していく事も出来ます。
業種によって使い方は色々と違ってくると思いますが、例えば入札しているキーワードは同じでも、9時~19時(日中)にのみ配信する設定をしたキャンペーンと19時~9時(夜間)にのみ配信する設定をしたキャンペーンの2つを用意します。
夜間にのみ配信する設定をしたキャンペーンの広告文には「24時間オペレーターが対応」や「夜間対応可」というような文言を入れてみると、今まで時間帯で広告文を分けていなかったときのものと比較してユーザーの反応が変わってくる可能性が高くなります。
今までの広告の掲載結果、配信結果やアクセス解析の数値を参考に検索するユーザーの流入の動きを分析し強化していきたいところを見つけて、そういった時間帯配信の設定をしていくことも可能です。
同じように「平日の配信設定」と「土日の配信設定」とで広告文を分け、活用していく事も出来ますね。
リスティング広告ではキーワード選定や広告文の作り方について、ターゲットを見極める事が非常に重要で、そのターゲットを見極めるときには自社の商品やサービスを「誰が買ってくれるのか」、「どんな時、どんな状況で検索するのか」を想像する事からはじまります。
上記の時間帯配信の例で言えば「夜間に自社の商品やサービスが欲しいと思った人はどういう気持ちで検索するんだろう」という観点から夜間に検索する人の疑問や不安を払拭するような広告文や広告のリンク先ページを用意することでクリック率やコンバージョン率の改善にも繋がると思います。
こういった「違う広告文を設定する」という使い方ですが、時間帯配信だけではなく地域配信にもそのまま使うことが出来ますね。
それぞれ都道府県ごとにキャンペーンを分けて、それぞれに合わせた広告文を設定するというように使えます。
どの業種にも当てはまる事ではないかもしれませんが、リスティング広告で使える機能は有効に活用して、費用対効果を高めていきたいですね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智