検索クエリレポートを改善に活用する
リスティング広告では広告の配信結果が全て数値として出てきますので、その数値を正しく理解し改善していく事でさらに効果的な広告にしていく事が出来ます。
Yahoo!広告もGoogle広告もレポート機能で、様々なレポートを自分が使いやすいようにカスタマイズして出す事が出来ますが、その中に「検索クエリレポート」というものがあります。
この検索クエリというのは、実際にユーザーが検索したキーワードの事。
リスティング広告では入札するキーワードに対してそれぞれ「完全一致」や「フレーズ一致」、「部分一致」というようなマッチタイプを決める事が出来ます。
「完全一致」であれば、その入札しているキーワードと実際の検索キーワード(検索クエリ)が完全に一致していなければ広告が表示されませんが、完全一致以外のもので入札している場合には、完全に一致していなくても部分的に一致していれば広告が表示されますし、場合によっては部分的にも一致していなくても同じ意味のキーワードであるならば広告が表示されるという事もあります。
そうした場合、入札しているキーワードだけのレポートでは実際の検索に使われたキーワードがわからなくなり、そのキーワードの本当のパフォーマンスが判断できなくなりますので、そういう時に検索クエリレポートを使って確認する事が出来ます。
また、マッチタイプを部分一致などで設定している場合、こちらの意図としていない無駄なクリックが少なからず発生してしまっている場合があるため、そういったクリックを増やさないよう、関係のない検索クエリに対しては広告を表示させないようにする設定(除外キーワード/対象外キーワード)にも検索クエリレポートを確認し活用する事が出来ます。
そもそもの話ですが、キーワードの入札を「完全一致」にしておけばそういう問題も起きないんじゃないの?という方もいると思います。
確かに完全一致にしておけばこちらで考えているキーワード以外での広告表示はされないため無駄なクリックが発生するリスクはだいぶ減りますよね。
ただユーザーの検索するキーワードというのは本当に様々です。
こちらで想像もつかないようなキーワードでも「このキーワードアリだよね」というキーワードがたくさん出てきますし、実際にコンバージョンになるキーワードは入札しているキーワード以外だったというケースもたくさんあります。
そういったキーワードを幅広くフォローしていくためには、部分一致で入札していかないといけません。
部分一致が良いのか、それとも完全一致が良いのかというのはリスティング広告の運用方針によって変わりますので一概にどちらが良いとは言い難いかもしれませんね。
この他、検索クエリレポートでは「広告文のきちんとターゲットに届いているのか」を検証するためにも使う事が出来ます。
先程の「無駄なクリックをなくすため」という事にも繋がりますが、きちんとターゲットを見据えた広告文でない場合にはやはり無駄なクリックが増えてしまいます。
訴求ポイントがずれていたり、ぼやけてしまっているとターゲットとして考えていないユーザーからのクリックが増えてしまったり、本当にクリックしてもらいたいキーワードのクリック率が低くなっていますので、そういったところを確認し広告文できちんとメッセージを届けているのかを確認する必要がありますね。
様々な検証や改善に使える検索クエリレポートを活用して費用対効果の改善をしていきましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智