広告文作りもユーザー目線が大切
リスティング広告を運用する上で、重要な作業の一つに広告文作りがありますよね。
競合調査をして様々な切り口から広告文を考え、反応の良いもの/悪いものをテストしていく事で良い広告文を作る事が出来ます。
この「良い広告文」を作る時に、判断する指標としてクリック率(CTR)を気にする方もいらっしゃいますよね。
確かにクリック率は重要ではありますが、ただクリックされるだけでは意味がありません。
大事なのは「いかにターゲットにクリックしてもらえるか」という事です。
ターゲットの選定はキーワードでやっているから大丈夫だ!と思う方もいらっしゃると思いますが、キーワード選定だけでは、ターゲットを絞り込めない場合があります。
同一のキーワードであったとしても、もうすでに購入を決めている方もいれば、ただの情報収集で検索している方もいます。
そういった同じキーワードでも、ターゲットユーザーとターゲットではないユーザーが混在しているため、そこを分けるような広告文作りを心がけていかなくてはいけません。
またその広告文を作る上で重要な事は、当たり前の話ですが「伝えなければいけない事はきちんと伝える」という事です。
これを怠ると、キーワードの中にいるターゲットユーザーとターゲットでないユーザーの選別も曖昧になってしまいます。
例えばポスティングや新聞の折り込みチラシなんかは、ある程度サイズは決められているものの、文字数は特に厳しく制限されませんし、イメージ写真なんかも載せたりする事が出来るので、それこそ文字を読まなくてもどういう商品で、自分に関係があるものなのかどうかくらいは判断する事が出来ます。
ですが、リスティング広告のテキスト広告だと、イメージ写真とかを使う事が出来ないですし文字数も制限があるため、きちんと限られた文字数内に、何を扱っているのか、どういう商品なのか、誰に向けたものなのか、どういう形態で扱っているのか、など、扱っている商品やサービスを明確に、正確に伝える事を考えていかなくてはいけません。
この時に「クリック率」を優先してしまうと、チラシのキャッチコピーのような派手な宣伝文句にばかり文字数を取られてしまい、本来伝えなければいけない事が疎かになってしまうという事も考えられます。
その結果、何を扱っているのかよくわからない広告になってしまう事もあります。広告主からすると「わかるだろう」と思う事でもそれは売り手の目線になっているだけで、ユーザーから見ると「なにこれ?」という広告はたまにありますよね。
広告文を作る際、確かにクリックされなければ意味がありませんし、検索結果の画面に競合他社と並ぶため差別化をした広告文にしなくてはいけないですが、「そのキーワードで検索する人はどういう人がいるのか?」を考えて、伝えなければいけない事を把握し、広告文に反映させていかなくてはいけません。
ユーザー目線に立った広告文作りが大切なんだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智