予算の不足を回避し、有効なクリックを出来るだけ多く獲得する方法
リスティング広告を出稿している時に、広告が表示されない時間帯が出てしまった場合、その時間帯は機会損失になってしまうため、なるべくならそういった広告が表示されない状態は避けなくてはいけません。
ただ広告予算も無限にあるわけではないと思いますので、限られた広告費の中で有効なクリックを集めていく事を考えていかなくてはいけません。
この1日の予算の不足を回避し、有効なクリックを出来るだけ多く集める方法として以下のような方法があります。
・キーワードや配信地域、時間、曜日などを絞る
入札しているキーワードを絞り込んでいけば、その除外した分の予算が余るわけですから今までよりも1日の予算に余裕が出てきます。その絞り込んだ分のキーワードに関しては今までよりも機会損失が発生する確率が下がりますよね。
この時、わかっているとは思いますがどんなキーワードでも絞り込めば良いというものではなく、きちんと成果の出ているキーワードに絞り込み、費用対効果の悪いものを除外していくようにするとさらに効果的ですよね。
同じように広告を配信する地域、時間、曜日など絞り込む事でその時に除外した分の予算に余裕が出てきて、結果として出稿する地域、時間、曜日の機会損失を減らす事が出来ます。
この時もキーワードと同じように効果ベースで検証し、絞り込んでいくと良いと思いますよ。
・キーワードの入札価格を下げる
キーワードの入札価格を下げるという事は、入札価格を下げ、平均クリック単価が下がる事で、その分の1日の予算に余裕が生まれ結果として予算不足による広告停止をなるべく回避するという方法です。
ただ注意しなくてはいけないのが、入札価格を下げ過ぎてしまうと広告が表示されない、掲載順位が下がりすぎてしまってクリックされないというような状態に陥ってしまう可能性もありますので、その点はこまめにチェックして調整する必要があります。
・自動入札機能を使う
Yahoo!広告でも、Google広告でも、クリック数を予算内で最大化するために入札額を自動で調整してくれる機能があります。
その機能を使うと、予算内でクリック数を最大化されるよう設定され、予算が余っているのに広告が表示されないというような機会損失は避けられますが、予算が絶対的に足りない場合には広告の表示の停止は避けられません。
設定方法は、Yahoo!広告であれば、キャンペーンの設定から[予算と掲載条件]の[入札方法]から[自動で設定する]を選択し[上限の入札価格]を1円から9,999円までの間で設定する事で完了です。
Google広告も同じく、キャンペーンの[設定]タブ、[すべての設定]内にある[単価設定と予算]の[入札戦略]横の[編集]をクリック。
[予算内でクリック数が最大となるよう、入札単価を自動調整する]を選択し、上限クリック単価を設定すれば設定完了になります。
この自動入札機能を使う場合、自動入札機能を使うと曜日、時間帯のターゲティング機能が使えなくなりますのでその点だけ注意しなくてはいけません。
まぁでも根本的な解決策はやはり「予算を引き上げる」事だと思います。無駄な部分はそぎ落としていったにもかかわらず予算不足になってしまっているのであれば、それは本当に機会損失になっているので、予算によるインプレッションの損失率などを確認しながら予算の引き上げも検討していくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智