キャンペーンの役割と広告グループの役割
自社でリスティング広告を運用している方からご相談をいただいた時に、キャンペーンと広告グループのそれぞれの役割をあまり知らずに運用されている方も結構いらっしゃいますよね。
広告グループは「キーワードと広告文とランディングページを紐付けるグループ」という事はわかっていても、キャンペーンを複数作る事が出来る事を知らないという方もいらっしゃいます。
確かに、リスティング広告とはどういうものかという事はなんとなくわかっていても運用はした事がないというような方が、いきなりリスティング広告の運用をはじめた場合、「キャンペーン?」「広告グループ?」というようになってもおかしくはないのかもしれませんね。
しかしリスティング広告を運用する上で、キャンペーンの設定や広告グループの設定はとても基本的な部分ですが、そのそれぞれの役割を理解する事でリスティング広告をより効果的に配信できるとともに、より自由に、また使い勝手の良い広告配信が出来るようになりますので、きちんと理解しておく必要があります。
キャンペーン、広告グループそれぞれの役割は以下の通りです。
キャンペーンの設定で出来る事
・1日の予算の設定
・キャンペーンのオン/オフ
・地域配信設定
・時間配信設定
・入札方法の設定(Google広告は入札戦略の設定)
・広告のローテーション設定
・配信スケジュール設定
・スマートフォンの入札調整率の設定
・地域ごとの入札調整率の設定(Google広告のみ)
・広告表示オプションの設定
など
広告グループの設定で出来る事
・広告グループのオン/オフ
・キーワードの登録
・キーワードの上限クリック単価
・広告文作成
・スマートフォンの入札調整率の設定(キャンペーンと広告グループそれぞれ別の値を指定した場合は広告グループの値が優先される)
・広告表示オプションの設定
など
Yahoo!広告とGoogle広告とで、若干の違いはあるものの基本的な部分は上記のとおりです。
キャンペーンは広告予算や配信地域、デバイスなどターゲットに関するものとその入札調整、時間配信や配信スケジュールなどを設定する事が出来ます。
1日の予算に関しては、Google広告であれば共有ライブラリの機能を使えばキャンペーンを跨いだ1日の予算を設定する事が出来ます。
広告グループ単位ではキーワードの登録やキーワードの入札価格、広告文作成など広告そのものの設定が出来る階層になっています。
このようにキャンペーンと広告グループの役割を知ることで、様々な広告配信設定をしていく事が出来るようになります。
例えばECサイトであれば商品ごと、商品カテゴリごとに広告予算を割り振っている場合などありますので、そういったときにはあらかじめキャンペーンを分けることで、それぞれに1日の予算を設定する事が出来ます。
またリスティング広告の運用をおこない、効果の良いもの/悪いものと予算の強弱をつける場合にもキャンペーンを分ける必要がありますよね。
地域ごとに広告のリンク先ページ(ランディングページ)を変えたい、というような場合でもあらかじめキャンペーンを分けておく必要がありますよね。
もちろんはじめは一つのキャンペーンからリスティング広告をスタートさせて、その後効果測定をしつつ戦略に応じてキャンペーンを分けていくことも可能です。
ちなみに、現在Yahoo!広告とGoogle広告でも少し違いがありますが、この設定の機能も常に変わってきています。
Yahoo!のほうで出来るようになったり、新しい設定の機能が増える事もよくありますので、常に新しい情報には注意しておきたい所ですね。
このキャンペーンの役割、広告グループの役割というのは、とても基本的な事ですがきちんと理解する事で様々な施策をする事が出来るのでぜひ憶えておいて下さい。
株式会社アイエムシー 大塚雅智