検索クエリの『部分一致(セッションベース)』とは
リスティング広告の効果測定や改善を行う際に、実際にユーザーが検索をしたキーワード、検索クエリレポートを確認する事はよくあると思います。
キーワードを部分一致で入札している場合などは意図としていないキーワードで検索されクリックされていないかをチェックしたり、広告文がきちんと機能しているのかどうかを確認するためにも、この検索クエリレポートを確認する事がありますよね。
Yahoo!広告でもGoogle広告でもそれぞれ検索クエリを確認する事が出来、検索されたキーワードの他にマッチタイプも表示されますが、Google広告の場合、そのマッチタイプのところに「部分一致(セッションベース)」と表示されている事があります。
この「部分一致(セッションベース)」とは、入札していない全く別の検索クエリが検索された時に、同じ検索セッション内で以前に検索をしていたキーワードが表示に考慮され、広告表示に繋がったという事のようです。
例えば、中古車を探そうと思い「中古車 販売」というようなキーワードで検索をし情報収集をしていた時に、そういえば敬老の日が近いからおじいちゃんおばあちゃんに何か送ろうとふと思い、「敬老の日 ギフト」と検索をしたら中古車情報のサイトの広告が出てきて、そちらをクリックした、というようなケースです。
確かに、あるジャンルのものを検索していて、ふと全く違うジャンルのものを検索した時に、リスティング広告の部分だけその前に検索していたジャンルのものが混ざっていたという事はよくありますよね。
そういう状態の時にクリックされた検索クエリが「部分一致(セッションベース)」として表示されるようです。
なので、この「部分一致(セッションベース)」が付いている検索クエリが、入札しているキーワードと全然違うものだったとしても、その検索クエリの前に検索したキーワードが入札しているキーワードと合致し、その後全く違うキーワードで検索した時にも広告表示され、クリックされたという事なので全く意味がなかったかと言えばちょっと変わってきますよね。
まぁただ単に部分一致による的外れなキーワードであれば除外キーワードに設定するなど対策は考えられますが、元の検索クエリが何だったのかわからないため扱いに困ると言えば困りますね。
その「部分一致(セッションベース)」の検索クエリの数が多く、十分データが取れているというのであれば対策の仕方は色々とありますが、性質上、そんなに数が多くなる事もないと思いますし・・・。
この「部分一致(セッションベース)」をたくさん集めて分析し、何かしらの傾向が出てくるというのであれば、それはそれで面白いデータにはなるのかと思います。(傾向が出れば・・・の話ですが)
株式会社アイエムシー 大塚雅智