クリック率(CTR)が下がる原因と改善方法
リスティング広告を運用すると様々な数値が出てきますよね。ビジネスを加速させるため、その数値を改善し、成果を上げていくことがリスティング広告の運用には求められてきます。
そのリスティング広告の数値の中にクリック率(CTR)というものがあります。クリック率とは広告が表示された回数に対してクリックされた数の割合の事ですが、クリック率が低いという事は機会損失になっている可能性が高いため改善をしていく必要が出てくる事もあります。
もちろんクリック率が高ければそれで全て良し、というわけではありませんが、広告の品質にもかかわってくる数値ですので、低すぎるものは改善をしていかなければいけません。
まずクリック率が下がる原因として以下の3つが考えられます。
・広告表示されたユーザーがターゲットではない
・いまいちピンとこない
・他に埋もれてしまっている
「キーワードやその他のターゲット設定できちんとターゲティングしているんだから、広告表示されたユーザーは全てターゲットのはずだ!」とお思いになるかもしれませんが、リスティング広告ではそうでない場合がよくあります。
例えば、キーワードの入札する際に決めるマッチタイプを「部分一致」にしている場合、ターゲットとなるユーザーからの検索ももちろんありますが、検索クエリにより部分的に一致し、結果としてターゲットとして考えていないユーザーへ広告が表示される事になります。
以上のようにターゲットではないユーザーに対して広告文が表示されるためクリックされず、結果としてクリック率が下がるというわけです。
この場合、ターゲットではないユーザーなのでクリックされなくて逆に正解ではありますがクリック率は下がってしまうので、対策として除外キーワード/対象外キーワードを活用し部分一致で入札した場合に特定の検索クエリには広告を表示させないというような設定をしておきます。
「いまいちピンとこない」という場合、広告文とキーワードとが一致していないという事が考えられます。
キーワードを出していき広告グループ分けもしたのに、広告文が同じという方もたまにいらっしゃいますが、広告グループを分けたのにもかかわらず広告文が同じであったら広告グループを分ける意味がないので、きちんとその入札するキーワードに合わせた広告文を作っていく事が大切です。
広告文に正解はないので、色々と試していく事が大切ですが、そのキーワードを検索する時のユーザーはどういう状況で、気持ちで検索をしているのかという部分を考え、広告文を作っていくと良いかもしれません。
「他に埋もれてしまっている」という場合、広告文で言えば「意味が広い広告文」や「訴求ポイントを絞れていない広告文」は、他と比べて印象に残りにくいため埋もれてしまいクリック率を下げる原因となる可能性があります。
「何を、誰に伝えるのか」を考えた広告文を作るように心がける必要があります。
ただ先程も書いたように、広告文には間違いはあるかもしれませんが正解はありませんので、色々と試していきましょう。
また他に埋もれてしまうのか掲載順位でも言えるかもしれませんね。当たり前の話ですが掲載順位が低ければ、当然クリック率も下がります。
単純に「クリック率を上げたい!」と思ったら掲載順位を上げる事で、すぐに改善されるかもしれないので良いかもしれませんね。
ただ、広告の品質を上げるためにクリック率を改善したい、と考えているならば掲載順位によるクリック率の変動は、広告の品質には考慮されないので、その点だけ覚えておいた方が良いと思います。
最後に、クリック率を改善する事はリスティング広告を有効に活用する手段の一つではありますが、例えばクリック率を上げるために大げさな表現を使った広告文でユーザーを釣るような事をして費用対効果が悪くなってしまっては意味が全くありません。
大切な事はコンバージョン数を最大化させる事、費用対効果を良くする事、そのためのクリック率改善という事を忘れないように施策を検討していく事だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
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