強みをうまく伝えて競合他社が多い中から選んでもらう
リスティング広告は以前と比較すると本当に多くの企業が導入していると実感します。
キーワードによってはリスティング広告に数十件と出てくるものもありますので、そうなってくるとクリック単価(CPC)の高騰であったりコンバージョン率(CVR)の低下であったりと、出稿する側としては少々頭の痛い状態でもありますよね。
そういった人気の高いキーワードを回避して、効率良くコンバージョンを獲得出来るキーワードへ注力する事も施策の一つだと思いますが、それでも元々競合他社の多い業界であったなら他社が1件もいないというキーワードを探しだすのは至難の業です。
少し捻ったキーワードにすれば他社が1件もいない状況を作り出すことは可能かもしれませんが、そういう所謂「少し遠いキーワード」を出稿するには、そのキーワード用の広告文を用意する事はもちろん、ランディングページも専用に用意するなど抜本的に変えていかなくてはならないですし、そういった手間を掛けた割にコンバージョンにもなりにくい事のほうが多く、結果としてあまり効率の良い方法ではなかったという状況になりかねません。
なので、やはりリスティング広告を出稿するのであれば、競合他社とは戦っていかなくてはいけないですし、意識して差別化をしていかなくては失敗の元になる可能性があります。
実際、競合他社が多いためコンバージョンがうまく獲得出来ないという状態に陥ってしまっている方もいらっしゃると思いますが、それはただ単に競合他社が多いから、というのではなく、自社の良さや強みをターゲットとして狙っているユーザーに伝え切れていないために、うまくコンバージョンにならないという状態なのだと思います。
競合他社と比較され、選んでいただくためには自社サービスや商品の強みをきちんと認識し、違いを伝えていく事が大切です。
その強みについて気をつける点として基本的なものは以下のようなものがあります。
・他社と違う強みを伝える
他社でも同じような事を強みとして伝えていた場合、それはもはや強みでもなんでもない、という状態になってしまいます。
自社の独自の強みを伝えていかなければ、その強みも埋もれてしまいますので「ここだけはどこにも負けない」というものを見つけて、伝えていかなくては意味がありません。
「そんなことはわかってるよ」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、自社のサービスについての強みを伝えていく事は意外と難しく、いざ伝えようと思い広告文やランディングページを作り、出来上がったものを見てみると、結局他社と同じような感じになってしまっている場合が多々ありますので、思うようにコンバージョンが獲得できていない場合には、わかっている事だとしても、もう1度確認したほうが良いと思います。
・お客様にとってメリットがあるかどうか
どんなに他にはない事を謳っていたとしても、お客様にとってメリットのあることでなければ意味がありません。
きちんとお客様の立場に立って、独自のものを見つけていく必要があります。
またこれらは選定するキーワードにも直結してくる事なので、リスティング広告を出稿する前の段階できちんと打ち出していくことが大切です。
これら以外にもまだ気をつけなければいけない点はあると思いますが、競合他社が多くコンバージョンがうまく獲得出来ないという場合、他社と差別化できていない事が多くありますので、強みの部分を見直してみると突破口が見えてくることがあります。
「他社よりも優れている点がない」とか「強みと言われてもわからない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、例え同じ商品を扱っていたとしても売る人、売っている場所は絶対に違うわけですし、他社との違いが全く無いという事はありえません。
強みを見つける、その強みを伝えるという事は難しい事ではありますが、客観的に自社の商品やサービスを見つめなおしたり、外部の人からの意見を聞いてみたり、または今現在購入していただいているお客様に聞いてみたりなど、方法はたくさんありますのでそういったところから強みと伝えかたを見直してみると良いのかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智