キーワードで絞り込む時と、広告文で絞り込む時の違い
リスティング広告で効果を上げていく時に、効果の高いと思われる部分へユーザーを絞り込み広告予算を集中投下していく方法があります。
広告費を効率良く使っていくための常套手段として、日頃から改善する際に使っている方も多いと思いますが、ユーザーを絞り込んでいく場合には、「キーワードで絞り込む」方法と「広告文で絞り込む」方法の2つの方法があります。
このキーワードで絞り込む方法と広告文で絞り込む方法、同じ絞り込みでも、性質が少し違うので、使う際はその性質を理解しておかなければ無駄なクリックがきちんと排除できなかったり、逆にコンバージョンの取りこぼしを増やす事になる可能性もありますので注意しなくてはいけません。
まずキーワードで絞り込む場合ですが、その具体的な方法はコンバージョンにならないキーワードやコンバージョンに貢献していないキーワードを一時停止や削除をし、今までそれらのキーワードに使っていた広告費を効果の高いと思われるキーワードに振り分けていくというやり方です。
この場合、コンバージョンになっているキーワードであれば「効果ありだな」と判断する事が出来ますが、コンバージョンに至らなかったキーワードのうち、どのキーワードが効果的でどのキーワードが不要なのかを判断する事が大変ですよね。
この判断が間違ってしまうと、コンバージョンが獲得出来ていたかもしれないのに・・・という状況になる恐れもありますので、注意が必要です。
どうしても判断が出来ない場合には、入札価格を引き下げて出稿を続けるということも考えられますが、入札価格を引き下げると掲載順位も低くなり、結果としてコンバージョン率の低下を招く可能性もありますのでそういう点も考えて施策を行わなければいけません。
また別のキーワードで絞り込む方法として、「除外キーワード」を使う事も大変有効ですよね。
主に部分一致で入札しているキーワードは、関係のない検索クエリで広告が表示される事が多々ありますので、部分的に一致した場合でも、それら関係のないキーワードでは広告表示させないように設定しておくことも大切です。
これらキーワードで絞り込むという方法、当たり前の話ですが、キーワードの入札をやめてしまう(一時停止や削除)と、その部分はバッサリと切ってしまう事になるため、コンバージョンの取りこぼしが発生する事も考えられます。
続いて広告文で絞り込む場合ですが、具体的な方法は「ターゲットユーザーに向けた的確なメッセージを作る」事です。
例えば、広告文内に店舗の最寄り駅を書いておくだとか、さらに具体的な商品名を書いておく事など、ビッグキーワードやミドルキーワードを入札した時に使う方法です。
同じ検索キーワードでも、狙っているターゲットユーザーはさらにその奥にいるという場合には、この広告文で絞り込んでいく方法を使っていきます。
この広告文で絞り込む方法では、ターゲットユーザーではないユーザーを完全に排除する事が出来ないので無駄なクリックが発生する可能性があるという事を覚えておかなくてはいけません。
先程のキーワードで絞り込む方法は、ターゲットではないユーザーに対しては、そもそも広告を表示させないという方法なので、きちんと設定をすればターゲットユーザーへ絞り込む事が出来ます。
ただ、この広告文で絞り込む方法は、広告表示自体はターゲット以外にもされますので、広告表示されるという事はターゲットかそうでないかにかかわらずクリックされる事も考えていかなくてはいけません。
今回のキーワードで絞り込む方法、広告文で絞り込む方法、それぞれ少しずつ違いがあるので現在のアカウントの状況を踏まえながら最適な方法を選択していかなくてはいけませんが、これらどちらか選べ!というものではなく、状況に合わせてキーワード、広告文両方でのターゲットユーザーを絞り込んでいくことも大切ですよね。
またこの他に、地域、時間帯や曜日、デバイスなどでユーザーを絞り込んでいく方法もありますが、これらの方法もキーワードで絞り込んでいく方法と同様にバッサリと切り捨ててしまう事になりますので、その点も覚えておいた方が良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智