クリック率(CTR)の改善方法と改善する時に気をつけたい事
リスティング広告では掲載結果から購入数やお問い合わせ数、その1件あたりの獲得コストまで様々な数値が計測されて残っていきます。
これらの数値と向き合い、目標に向けてその数値を改善していく事でより効果的な広告活動が出来るようになりますよね。
その数値の中で、「クリック率」を改善したいという方も多いと思います。
クリック率とは広告が表示された回数に対してクリックされた数の割合の事で、クリック数を増やしていきたい時に改善していきます。
またキーワードそれぞれに付いている品質スコアはクリック率に関係していますので、品質を上げるという目的でクリック率を改善されている方もいらっしゃると思います。
この「クリック率」を改善する方法としては、主に2つあります。
それはターゲットをより絞り込む事と、広告文のテストを繰り返していく事です。
ターゲットをより絞り込むというのは、その名の通りターゲットを絞り込んでいく事なのですが、例えばキーワードの場合、部分一致で入札しているのであれば除外キーワードなどの設定をきちんとしてターゲットではないユーザーには広告表示させないようにしておく事とか、広告グループを細分化してそのキーワードに合わせた広告文を作っていくことなどが大切です。
もちろん、的外れな広告文ではないという事を仮定して、これをするだけでクリック率は目に見えて変わるはずです。
さらに、ターゲットを絞る方法として時間配信や曜日配信、地域配信なども使う事が出来ます。
扱っている商品や商材、サービスによって使えるかどうかわかりません時間や曜日ごと、地域ごとに違う広告文を配信していくことも可能ですので、そのシチュエーションに合った広告文を出していく事が出来れば、クリック率の改善にも繋がりますよね。
基本的な設定の後は、広告文をひたすらテストしていく事が大切です。
テストの方法はいくつかありますが、基本的な方法は同じ広告グループに同時に複数の広告文を同じ頻度で表示されるように設定し、効果を見ていく方法です。
広告文に正解はありませんので、基本的な部分を抑えておけばあとはある程度自由な発想で広告文を作っていって良いと思いますが、あまり目立ち過ぎてしまっていたり表現がオーバーだと、クリック率は上がったとしてもコンバージョン率(CVR)は下がってしまうなんて事もあり、そうなってしまっては本末転倒ですので、そういったところは気を付けておいた方が良いと思います。
このクリック率を改善していくにあたり、ターゲットからの流入を増やすという目的であっても、品質スコアを上げるという目的であっても、クリック率は高いに越したことはありませんが、先程も書いたように、そのせいでアカウント全体の費用対効果が悪くなってしまった、成果が下がったというのであれば意味がありませんので、その点だけ忘れずに施策をしていく事が大切だと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智