SEO対策にはないリスティング広告の特長
以前も少し書きましたが、また改めてSEO対策とリスティング広告の違いを書きたいと思います。
リスティング広告のご相談をいただく方の中には、「SEO対策にしようか、リスティング広告にしようか」と悩まれている方が多くいらっしゃいます。
リスティング広告を実際に運用されている方からすると、リスティング広告とSEO対策は全くの別物というように認識されますが、あまり詳しくない方からするとSEO対策もリスティング広告も同じものだという認識を持っている方もいらっしゃいます。
確かに一般の検索ユーザーが検査結果の上部に出てくるリスティング広告を通常の検索結果だと思ってクリックしている事もあるという話も聞きますので、そういった認識になってしまう方がいるのもしょうがない事なのかと思います。
SEO対策とは、検索結果の自然検索の部分の上位を目指すためのもので、リスティング広告は検索結果画面の上部、側部、下部に表示されている広告の事です。
これはYahoo!でもGoogleでも、またはその他の検索エンジンもほとんど同じようになっています。
個人的な意見としては「あるキーワードで検索結果画面の上位に自社のウェブサイトを表示させたい」というだけの目的であればSEO対策でもリスティング広告でもどちらでも構わないのかなと思います。
(確実に上位に表示させるのであればリスティング広告のほうが確率は高いと思いますけど・・・)
ただ、「あるキーワードで検索結果の上位に表示させる事」が目的ではなく、ウェブサイトで商品やサービスを売っていきたい、ウェブサイトからの反響が欲しい、というようにビジネスで活用している場合、SEO対策とリスティング広告のどちらが良いかと聞かれたら、断然リスティング広告だと答えます。
その1番の理由を挙げるとしたら、即効性と確実性かもしれませんね。
まずSEO対策は検索結果上位にあげるための施策をしていくのだと思いますが、今日やったからといって明日上がるというものでもありません。
1ヶ月後かもしれませんし、3ヵ月後かもしれません。いつまで経っても上がらないという事もありますので、3ヵ月後に上がったら良い方なのかもしれませんね。
リスティング広告は、アカウントを作成し広告は審査に出されますが基本的には準備さえできてしまえばその日のうちに上位に掲載する事が可能です。
また例外はありますが、基本的には確実に上位に掲載する事が出来ます。
これってビジネスで活用しようと考えた時にはこのスピードと確実性はかなり決定的な違いになってきます。
またリスティング広告は上位に上がる事が前提なので、あるキーワードで上位に上がって、その後の効果はどうなのか・・・という所からはじまります。
そのキーワードを検索結果の上位にする事で売り上げが上がるのか、それとも上がらないのかというように、効果検証をしてダメであればその日のうちに下げてしまう事も出来ます。
SEO対策はアルキーワードを上位に上げる事が目的になってしまい、上位に上がった後にどうの・・・という事があまり考えられませんよね。
もちろん、きちんと売り上げも上がるかもしれませんが、上がらないかもしれない。そういった不確実なものに投資をするのはビジネスとしては再考せざるを得ないですよね。
またリスティング広告は掲載のルールが変わる事はありますが、いきなり今までの基準が全て変わるという事はあり得ません。
SEO対策では検索エンジンのアップデートにより掲載順位の大幅な変動が起こり、その都度新たに対策を施していかなくてはいけない状況になる事があります。
その点、リスティング広告ではそのような事は一切無いので安定して表示させていく事が出来ます。
たまに「リスティング広告はお金がかかりすぎる」という方もいらっしゃいます。
確かにリスティング広告は「広告」でクリックされるたびに課金されるという仕組みになっていますので、広告を掲載しクリックされていけばお金はかかります。
ただその広告予算なども出稿側でコントロールする事が出来ますし、知識と経験があれば広告費を抑えつつ効率よく集客を行っていくことも可能です。
最後に、リスティング広告は使った広告費全てが配信結果として記録され、そのデータをいつでも参照する事ができます。
そのデータを基に、「どのような改善を今後していったら良いか」と検討する事ができるのもリスティング広告の大きな特長の一つですよね。
もちろんリスティング広告の枠はクリックしないというユーザーもいるようなので、リスティング広告とSEO対策の両方をするに越した事はありません。
ただ、目的を忘れてしまっている的外れなSEO対策をしてしまったり、過度にSEO対策に期待をしてしまうことだけは避けたほうが良いと思いますよ。
最初の話(検索結果上部はリスティング広告だと感じていない人がいるという話)に少し戻りますが、逆のパターンもありますよね、「検索結果の上部は広告だからクリックしない」という方。
それは多分、本当に何かを購入しようと探していないときのことなのではないかと思います。
実際に何かを買おうと思ったときに、自分が探しているもの、条件に合っているものがあると広告文を見て思ったのならば、それは広告に限らずクリックするのではないかと思います。
リスティング広告は広告文も自由にすばやく変更出来るので色々と試していくことも出来ますよね。
ユーザーの反応を確認しながら最適化していくことが出来るのもリスティング広告を使う利点の一つだと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智