改善施策に困ったら、まずは基本的なアカウント内の改善から
公開日: 2013年10月29日
リスティング広告の運用を始めて、そこそこコンバージョンもついてきてデータが溜まってきて、いざ改善しようと思ったものの、どこから手を付けて良いのか困るという方がいらっしゃいます。
そこそこ効果が出ているからこそ、下手に手を入れて今よりも悪い数値になってしまったら困るなぁというように考えてしまうようで、そこそこ効果が出ているからこそあまり危機感も感じずに、そこで止まってしまっているという状況になってしまっているようです。
もちろん、改善する/しないというのは広告主の方が判断する事であって第三者が口出しする問題でもありませんが、皆さん「今以上に成果が上がるのであれば改善していきたい」という気持ちが本音のようです。
そのアカウント状況、または扱っている商品や商材、サービスやその他外的な要因などにより変わるため、全てとは言い切れませんが、きちんとした改善をする事が出来れば、今以上に効果的なリスティング広告の運用が出来る可能性は高まりますよね。
なので、そういう時にはランディングページを変えてどうのというような大きな変更をするのではなく、アカウント内で基本的な部分から、基本に忠実に改善を進めていく方法が良いと思います。
リスティング広告を運用する目的により改善の進め方は変わりますし、予算消化や状況にもよって変わってきますが、費用対効果を高めて効率良くコンバージョンを獲得するための改善方法の基本としては以下の2点、
・無駄を徹底的に省く
・効果が出ているところはさらに伸ばす
というところだと思います。
無駄を省くというのは、効果の出ていないところを徹底的に排除するということですよね。
入札しているキーワードにしてもそうですし、部分一致での入札の場合には検索クエリを確認して関係のないキーワードを除外キーワードとして設定していく事も無駄を省く事になります。
また時間別、曜日別、地域別、デバイス別に効果の高いもの、低いものと効果を確認し、それに合わせた配信設定にする事も無駄を省く事になります。
ターゲット以外のユーザーにクリックさせない広告文を作るという事も、無駄を省くという事になりますよね。
そういった無駄を極力省く事で、その無駄な部分に使われていた予算を効果的だと思われる部分に使う事が出来るので、その分費用対効果は良くなるはずです。
それに合わせて「効果が出ている部分はさらに伸ばす」という視点で改善をしていくとさらに費用対効果を改善していけるかもしれません。
効率良く、コンスタントにコンバージョンを獲得出来ているキーワードはさらにクリック数を伸ばすために入札価格を掲載順位を上げていくとか、よりクリックされる広告文を作るようテストをしていくとか、そういう所から伸ばしていく事が近道になると思います。
またコンバージョンになっているキーワードの傾向を把握して、キーワードの幅を広げていくと広告の表示回数（インプレッション数）も増え、結果としてクリック数を伸ばす事に繋がります。
しばらくリスティング広告を運用してみたが、全くコンバージョンが獲得出来ていないという状況であったなら、ランディングページやウェブサイトの改善、伝え方の改善など抜本的な見直しをしていく必要もあると思います。
ですが今回のように、そこそこコンバージョンが獲得できていて、1件あたりの獲得コストも許容範囲内という状況であれば、まずはリスティング広告のアカウント内で基本的な数値の改善から着手していく事が良いのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
