改善を繰り返していてもなかなか結果が出ないとき
リスティング広告は日々効果測定と改善を繰り返していく事でより良いパフォーマンスを出す事が出来る広告です。
今以上に売り上げを上げていきたい、もっと費用対効果を良くして効率よく運用していきたいと思っている方であれば、こまめに定期的に改善作業をしているかもしれません。
ただ、色々な施策をおこなった結果、数値が良い方向へと改善される事もありますが、改善する前と全然変わらないという時もありますよね。
コンバージョン数を伸ばしていきたいと考え、色々と施策をやっているのに全然伸びてこない、以前よりクリック数が減ってしまったので以前の水準に戻そうと思って色々やっているが戻らない・・・、という事はリスティング広告を運用している方であれば誰でも経験があるのではないかと思います。
コンバージョン数を伸ばすにしても、クリック数を増やすにしても、方法は複数あるので、1つがダメだったら他に有効な施策を考えてその方法に・・・という考え方もありますが、1度やってみてあまり効果の無かった施策を見直してみるという方法もあります。
例えば費用対効果を改善するために、1件あたりの獲得コストが低いところと高いところで入札価格の調整率を設定するという施策をしてみたが、全体の1件あたりの獲得コストに変化がなかったという場合、思い切って1件あたりの獲得コストの高いところの広告配信を停止してしまうとか、クリック数を増やすために入札価格を10%上げてみたが変化がなかった場合、思い切って倍の額で入札してみるとか、そういった方法もあります。
元々、効果を上げるために改善していく時には比較的簡単に数値の改善が見込める施策から手を付けていく事が多いと思いますので、他の施策を試してみるよりも、その施策をさらに深堀りしていったほうが良い結果を生む可能性が高まると思います。
キーワードでも広告配信地域でも、例えば時間配信でも曜日配信でも絞り込んで広告配信しようと考えたときに、不要だと思われる部分をバッサリと切ってしまう事は、その切ったところからのコンバージョンはその後全く見込めなくなるので、勇気がいる施策ですが、中途半端にやるよりもバッサリと切ってしまったほうが良いケースもあります。
また、キーワードの入札価格にしても普段は5%~20%くらいの変更しかしていない方からしてみたら「キーワードの入札金額を倍にするなんてとんでもない」と思うかもしれません。
ただクリック数を増やす事でパフォーマンスが上がると思ったなら、まずは入札価格を極端に引き上げてでも、やってみると良い結果を生む可能性は高まります。
そうしてクリック数が改善された後に1件あたりの獲得コストが見合わないというのであれば、そのときにはまた最善と思われる施策をしていけば良いのだと思います。
色々と細かい施策をする事が出来るというのもリスティング広告の特長ですが、一つ一つの施策を深堀りして、時には今までやってこなかった大胆な改善をする事で、より良い結果になる事もありますので、改善施策をしているのに数値が一向に良くならないと感じている方はそういった方法も検討してみると良いかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智