競合他社と戦わないでリスティング広告を運用する方法
リスティング広告は使い方次第で費用対効果の高い運用が出来る広告媒体です。
リスティング広告の認知も上がり、数年前はあまり競合他社がいなかった業界でも競合他社の参入が増えてきてコンバージョン率(CVR)の低下やクリック単価の高騰など、広告主としては悩ましい問題に頭を抱えている方もいらっしゃると思います。
競合他社が多ければ多いほど、ユーザーに選んでもらうために他社との差別化をより明確にしていく必要がありますし、掲載順位が下がってしまったので改善していこうと思っても、1件あたりの獲得コストとの兼ね合いもあるので入札価格を無限に上げる事はできませんよね。
既に競合他社が数十社あり、クリック単価(CPC)が高騰してしまった業種では、いかに競合他社と戦わないでリスティング広告を展開していけないものかと日々考えている広告主の方もいらっしゃると思います。
競合他社が多い業種・業界でリスティング広告を運用していく場合、確かに「競合他社との戦いを避ける」というのも、方法の一つとして考えてみるのも良いかもしれません。
他社が多数入札しているクリック単価の高騰したキーワードは避け、違うキーワード選定していくとか、狙うターゲット層を変えて、違う切り口でのキーワード選定をおこなうなどの方法があります。
同じ商品を販売していたとしても、その商品を買う動機やきっかけ、シチュエーションは様々です。
その様々な検索をするきっかけから、他社とは違う切り口を見つけてキーワード選定やアカウントの構築、ランディングページのコンテンツなどの反映させていく事が出来れば、ストレートな訴求の仕方をするよりも多数の競合他社と戦わなくて済むかもしれません。
違う切り口でのキーワードを選定していく場合、「誰がお客様になるのか」という事が非常に重要になりますので、そういった事はウェブ上ではもちろん、ウェブ以外の所でもアンテナを広げておく必要がありますよね。
こういったキーワードの切り口以外でも、まだまだスマートフォンに力を入れている所が少ない業界もありますので、スマホ向けのリスティング広告に注力していくとか、ディスプレイネットワークに力を入れてみるなどという事も考えられます。
また、時間帯だったり平日/土日などの曜日などでも競合他社の数に変化がある場合もありますので、そういったところを狙うのも良いかもしれません。
競合他社が多いキーワードというのは、全てではないかもしれませんが一般的には広告の表示回数(インプレッション数)も多く、コンバージョンの数もある程度見込めるものだと思います。そうでなければ競合他社も力を入れて入札してきませんからね。
そういうキーワードは自社としてもぜひ狙っていきたい部分だと思いますので、差別化を図る、コンテンツを充実させるなど正攻法で戦っていったほうが良い場合も多いですが、場合によってはこういった競合他社と戦わないという考え方も必要になるんだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智