実際のクリック単価(CPC)の算出方法

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リスティング広告には様々な数値が出てきますよね。

広告の表示回数は「インプレッション数(imp)」だとか、コンバージョンした割合は「コンバージョン率(CVR)」だとか。

色々と数値が出てきて、最初はそれがすごく面倒に感じますが、全ての数値には意味があり、改善の指標にする事が出来るので、どれも重要と言えば重要ですよね。

その数あるリスティング広告の数値の中の一つに「クリック単価(CPC)」というものがあります。

リスティング広告はクリック課金型の広告で、広告が表示されだけでは広告費が発生せず、検索をしたユーザーが広告をクリックしたときのみ、広告費が発生する仕組みになっています。

その、ユーザーが広告をクリックしたときに発生する広告費の、1クリックあたりの金額が「クリック単価」という訳ですが、このクリック単価は、通常、管理画面とかで見る値は1クリックしかされていない場合を除き、「平均クリック単価」として表示されています。

簡単に説明すると、合計2クリックあるキーワードの平均クリック単価が75円だったとすると、「1クリック75円×2」だったかもしれないし、「1クリック100円+1クリック50円」だったかもしれないという事です。

そもそもクリック単価は、クリックされた時の状況によって上下するため、特に設定を変えていない同じキーワードであったとしても、その時その時でクリック単価は変わってきます。なので、管理画面内やレポートでは「平均クリック単価」というように表示されています。

それでは実際にクリック単価はどのように決められているのかという事ですが、まずクリック単価が決まる前提として、キーワードごとに設定している上限クリック単価(入札価格)よりもクリック単価が上回ることはありません。(拡張CPCを使っている場合は上回ることもあります。)

それを踏まえたうえで、自分で設定した「上限クリック単価(入札価格)」と、広告文との関連性やクリック率、広告表示オプションの見込みの効果などで決められる「品質スコア」を掛けたものが「広告ランク」となり、この広告ランクを基に広告の掲載順位が決定されます。

検索されたタイミングで、入札している広告の中でこの広告ランクのより高い広告が上位に表示され、クリックされたら広告費(クリック単価)が発生します。

その時のクリック単価は自社の広告の下に表示されている広告の「広告ランク÷自社の品質スコア+1円」になるとの事。

具体例として検索結果の一番上に、「上限クリック単価100円×品質スコア10=広告ランク1,000」、2番目に「上限クリック単価120円×品質スコア8=広告ランク960」の広告があったとすると、一番上の広告がクリックされた時の実際のクリック単価は「直下の広告ランク960÷品質スコア10+1円=97円」という事になります。

仮に3番目に「上限クリック単価100円×品質スコア9=広告ランク900」という広告があった場合、2番目の広告の実際のクリック単価は「3番目の広告の広告ランク900÷品質スコア8+1円=113.5円」になります。

Googleヘルプのクリック単価の所にも同じように、入札価格の異なる、広告の品質が全く同じ広告が2つあったとして、その下に表示されている広告の入札単価が200円だった場合、上に表示されている広告の入札単価が200円や300円だとしても課金されるのは「201円」になるという事が書かれています。

いつも同じ競合他社が広告を出し続けているとは限りませんし、競合他社が入札価格の調整やその他施策をしてくるかもしれませんので、こちら側でなにも操作していなくても、実際に支払うクリック単価は検索をかけるごとに状況が変わるため違ってくるという事になりますね。

まぁ実際、この実際のクリック単価の算出方法を知っていたからなんだという事はないですが、品質スコアが広告の掲載順位や実際に支払うクリック単価に大きな影響を及ぼしている事は確かだという事がわかります。

品質スコアに固執し過ぎるのはあまり良くないですが、品質スコアは手を入れる事で改善する事が可能なので、出来れば改善していきたいですね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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