細かく設定出来るようになった地域ターゲティングの使い方のアイデア
昨年末、Yahoo!広告の地域ターゲティングの機能が変更となり、今まで都道府県レベルでのターゲティングしかできなかったものが、市区町村レベルにまで設定する事が出来るようになりました。
Google広告は以前から市区町村レベルでの地域ターゲティングの設定が出来たので、これで両方とも地域を細かく設定し、広告配信する事が出来るようになりましたね。
特に実店舗での集客にリスティング広告を活用している方は、全国展開しているチェーン店でない限り、地域ターゲティングは必須の設定事項になると思いますし、ネットショップやウェブサービスのようなものであったとしても、地域ごとの売れ行き、競合他社などによって広告の配信をオン/オフと設定したり、入札価格の調整率を使って強弱を付けたりと、かなり細かく設定する事が出来ます。
限られた予算を有効活用するためには、是非使っていきたい機能ですが市区町村レベルでの設定をする事が出来るようになったので、例えば秋葉原で実店舗を経営している方が、店舗に足を運んでもらうため、来店を促進するために今まで「東京にだけ配信する」設定にし、リスティング広告を活用していましたが、市区町村レベルで設定する事が出来るようになったため、秋葉原からは距離的にも遠く、アクセスも不便な市部には広告配信せずに、「23区にだけ配信」という設定にする事も可能になりました。
低予算でリスティング広告を運用していた場合、あまりお客様が来ない地域に広告を配信してクリックされても無駄なクリックとなる可能性が高いので、出来る限り絞り込んでいくに越したことはないと思います。
この例で、さらに地域を絞るとしたら、秋葉原から比較的遠い位置にある「練馬区」や「世田谷区」、「大田区」などを除外するなど考える事も出来ますよね。
また電車の路線図などを見てアクセスが不便なところを除外するなども考える事が出来ます。
逆に、今まで東京都内から23区にリスティング広告の配信設定を変更をした時に、「予算が余ってしまうのは嫌だ」という方であれば、先程と同じような考え方で、比較的近い地域である千葉県の市川市、浦安市、船橋市、松戸市、電車で一本で行けて比較的近い神奈川県川崎市、横浜市、埼玉県川口市などを入れたほうが良いと思います。
Google広告では、管理画面内で地域を選択するときに、その地域のザックリとしたユーザー数を「リーチ」という部分で確認する事が出来るので、それを参考にリスティング広告を配信する地域の追加をするのも良いと思います。
もちろん、地域を絞り込むという事はその地域には広告が配信されなくなるため、費用対効果が悪かったとしても、その地域にいたお客様をバッサリと切ってしまう事になります。
コンバージョンの最大化を目指すのであれば、費用対効果をある程度無視してでもコンバージョンの数を取っていかなくてはいけない場合もありますので、その辺はリスティング広告の運用方針と照らし合わせて考えていく必要がありますし、それは実店舗型であってもECサイトやウェブサービスであっても同じことが言えます。
地域配信に限らず、色々と細かく設定する事が出来るようになり、アカウントの設定や変更をする担当者の労力は増えたかもしれませんが、効果を出すためにはそういった細かい事にも対応していく事が大切だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智