Yahoo!広告 クリック単価の入札価格 上限金額が9,999円から50,000円に変更
リスティング広告の広告費は、広告が表示され、ユーザーがクリックした時点で課金される「クリック課金型」の広告ですよね。
このクリックで課金される広告費、いわゆるクリック単価は広告主が1クリックあたりで「これ以上払いたくないよ」という金額に対して「上限クリック単価」を設定する事が出来ます。
Yahoo!広告では、今まで上限クリック単価に設定出来る上限金額は1クリック9,999円まででしたが、今回その入札価格の上限金額が変更され、1クリックあたり50,000円まで設定する事が出来るようになったと発表されました。
Yahoo!曰く、「より柔軟な広告運用に繋げていただく事を目的に、入札価格の上限を変更しました。本変更により、幅広い価格帯での入札価格設定が可能になります」との事。
(何を以って普通と言うかはわかりませんが)普通にリスティング広告を運用されている方であれば今までの入札価格の上限である9,999円にも設定はしていないと思いますし、そんなクリック単価は想像すらした事がないと言う方がほとんどだと思いますが、商材によっては9,999円という入札価格の上限を設定しているところもあったのだと思います。
想像の話ですが、ある業種(キーワード)で9,999円の上限に設定する会社が複数出てきていて、そういうキーワードが増えてきている為に上限を・・・と言う事なのでしょうか。
でも、仮にクリック単価が9,999円であったとしてもコンバージョン率が1%であれば1件あたりの獲得コストは999,900円となるわけなので、それ以上のリターンがあるような商品やサービスであれば、その入札価格は考えられない金額でもありません。
まぁ、クリック単価にそれだけ使う事が出来たら、もっとやれることがあるとも思いますが。
入札価格の上限金額が引き上げられたからと言って、皆が皆こぞって入札価格を引き上げるということは考えにくいですし、パフォーマンスの最大化を引き出すために、費用対効果を高めるためには、必ずしも入札価格を引き上げれば良いというものでもありませんので、適切に設定していきましょう。
この変更について、2014年1月29日(水)から適用されているとの事。事前に何もアナウンスが無かった気がしますが、何かしらの意図があるのでしょうか。
Google広告のほうの入札価格の上限金額は、勝手に9,999円だと思い込んでいましたがGoogle広告のヘルプを見てみても、現在の入札価格の上限金額が載っていませんでした。
実際にキーワードの入札価格を仮に10,000,000円にしてみると、Yahoo!広告のほうでは「1~50,000の間で設定してください」とエラーメッセージが出るのに対し、Google広告では以下のような警告と確認メッセージが出てきますが、設定する事が出来るようです。
ちなみに、この話は「入札価格の上限金額」であって「実際にかかるクリック単価」とは違います。
入札価格の上限金額は先程も書いたように「1クリックあたりここまでしか広告費を払わないよ」というもので、実際にかかるクリック単価は自社の広告のすぐ下にある広告の品質スコアや入札価格などによって決められますので、その点だけは気にしておいた方がいいかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智