リスティング広告の即効性に対するメリットと気を付けなければいけない事
リスティング広告の特長は「クリック課金型」であったり「ターゲティング機能」であったりと様々なものがありますよね。
リスティング広告の運用する人や、出稿する商品やサービスによって、重要視する「特長」は違うと思いますが、ビジネスを展開していくという意味では「即効性がある」という特長は見逃せない部分ではないでしょうか。
リスティング広告は、アカウントを開設し、キーワード、広告文、広告のリンク先ページを決めて設定してしまえば、すぐに広告を出稿する事ができますよね。(広告費の入金や審査などの手続きはありますが)
自社で売っていきたい商品やサービスの広告を、インターネットで検索をしているユーザーに対して、即座に出す事が出来ます。
また新しい商品をリリースし、その広告用にページを作ったとなったら、またすぐにキーワード、広告文とそのページを管理画面から設定し、広告としてすぐに出していく事が出来ます。
こういった広告を出稿するまでの「早さ」というのは、他の広告媒体ではなかなか実現する事ができませんよね。
また、この早さに関して、「改善の早さ」も特長の一つとして挙げられます。
どのキーワードからいくつ売れたのか、1個売るのに対してかかった広告費はいくらなのか、というのはその場で確認する事が出来ますし、何か問題点があれば、そのときに改善作業を施せば、すぐに広告に反映されます。
「意味が無いキーワードだなぁ」と思ったら、その場で出稿を停止する事も出来ますし、リスティング広告で販売している商品が売り切れてしまった場合にも、すぐに停止する事が出来ます。
こういった改善の早さ、即効性があるという事は、ビジネス上非常に有難く、同時に使い勝手の良い広告なのだと思います。
このように、出稿までの早さ、改善の早さというような「即効性」がリスティング広告の特長として重要なものだと考えていますが、その早さゆえ、なにか設定に間違いがあったとしても、そのまま広告配信されて走りだしてしまうという怖さもあります。
広告文を間違えたまま出稿してしまった、広告のリンク先ページのURLを間違えてしまった、1日の予算を間違えてしまった・・・など。
広告文に誤字脱字があったり、広告のリンク先ページを意図としていないページに間違えて設定してしまったり、存在しないページのURLを設定してしまう方もたまにいらっしゃいますよね。
存在しないページのURLを広告のリンク先ページに設定した場合、Google広告であれば、2、3日すると審査により掲載不可となるようですが、そこまで気が付かなければ、その期間はクリックされたらされただけ完全に無駄なクリックとなってしまいますし、存在するページであったとしても、キーワードや広告文と合っていないページをリンク先に指定してしまったら、それも無駄なクリックと言わざるを得ません。
1日の予算に関しても、新しいキーワードや広告文を含むキャンペーンを追加した時に、キーワードプランナー等の予測数値ではあまりクリック数は多くないと出ていたから、あまり1日の広告費に縛りを付けなかった・・・、結果、1日でそのアカウントの広告費の大半を使ってしまった、という事もあり得ます。
上記のような事は、普段気を付けていれば何も問題はないと思いますが、即効性があるが故に、少しのミスが命取りになる可能性を秘めているのも事実です。
こういったリスク(?)はありますので、新しく出稿する時や改善の施策をする時には十分注意する事でほとんどの場合、未然に防ぐ事が出来ますし、このリスクがあるという事も含めて、「即効性」という部分を理解しておくと、よりリスティング広告で成果を上げやすくする事が出来るのも事実だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智