リスティング広告担当者が運用する上で知っておいた方が良い事
現在では、リスティング広告の運用を代理店に任せる企業もあれば、自社でリスティング広告を運用するところも多いですよね。
代理店に任せていたものを自社で担当者をつけて運用するという所も多くなってきています。
リスティング広告を運用するには、パソコンの操作に慣れているという事が最低条件としてありますが、その最低条件をクリアしているならば、とりあえず広告を出稿する事は出来ますよね。(それだけなら大変苦労すると思いますが)
では、より効果的なリスティング広告の運用をする場合、他にはどのような事が必要なのでしょうか?
知っておいた方が良い事として以下のようなものが挙げられると思います。
・機能を知っている事
・改善のロジックを知っている事
・ユーザーをよく知っている事、理解している事
機能を知っているというのは、機能を知っていると無駄な広告配信を減らす事が出来る点や、よりピンポイントでターゲットに対し訴求していく事が出来ます。
リスティング広告はターゲティングの機能が充実しています。地域配信や時間、曜日配信、デバイス別配信など、ターゲットに向けた広告配信が出来ますし、それは、裏返せばターゲットではないユーザーには広告を配信しない設定という事になります。
またキーワードの入札についても、完全一致やフレーズ一致、絞り込み部分一致など、そのキーワードによってマッチタイプを選択する事が出来ますし、除外キーワード/対象外キーワードの設定を使う事でより細やかなターゲティングが可能です。
そういった機能を知っているのと知らないのとでは、無駄なクリックの発生率が変わってきます。
またYahoo!広告もGoogle広告も、こういった機能の追加や改善が頻繁におこなわれていますので、そういった新しい情報も知っておく必要がありますよね。
2つ目の「改善のロジックを知っている」というのは、広告を配信した後に、不本意な結果が出た場合、その原因を突き止めるとともに、何をどうすれば改善する事が出来るのかを知っておく事です。
リスティング広告では、様々な数値が配信結果として出てきますが、その数値一つ一つに、それぞれ改善策があります。
クリック数を上げるためにはどうすれば良いのか、コンバージョン率を改善するためには何をしなくてはいけないのか、という事を知っていれば、あまり良くない結果が出たとしても、先に進める事が出来ますよね。
このロジックを学ぶという事についても、ネットでも書籍でも様々な情報が溢れていますので、そう行ったものを参考にするのも良いですし、あとは実際に自分のアカウントで色々と改善施策を試していき、慣れていく事も大切だと思います。
最後の「ユーザーをよく知っている事、よく理解している事」というのは、これもこのままの意味です。お客様となり得るユーザーの事をよく知っているという事です。
ユーザーをよく知らなければ、見当違いな改善をしてしまうことにも繋がるため、先程1番目のリスティング広告の機能に関する知識も、2番目の改善のロジックも無駄になる恐れがあります。
誰がお客様でどんな時に自社の商品を買うのか、どんな時に検索をするのか、この商品を買う事でお客様は具体的に何を得る事が出来るのか、変わることが出来るのかという事を知っておかなければいけません。
それを知ることで、キーワードの選び方や設定、広告文の文言や広告のリンク先ページのコンテンツをどのようにすればよいのかという事がわかるので、成功する確度が上がるのではないかともいます。
そういう意味では、これは「知っていたほうが良い」というレベルではなく、「知っておかなければいけない」事ですよね。。
このユーザーをよく知るという事、広告を出す側である売り手の目線でだけで考えてしまうと失敗する可能性が高まります。
あくまでも、商品やサービスを購入するのは買い手であるお客様なので、売り手目線でユーザーの定義する事はやめましょう。
お客様を知ることが出来たら、自分の扱っている商品やサービスを今まで以上に客観的に見る事が出来るので、競合他社の中でのポジショニングや戦い方もより明確になるのではないかと思います。
以上です。
この他にも大切な事はあると思いますが、特に大切な事は以上の3つなのではないかと思いますし、この3つは本当に基本的な部分です。
新しい知識を増やし、蓄える事もすごく大切な事だと思いますが、やはり力になるのは「実践」ではないかと思いますので、「習うより慣れろ」とまでは言いませんが、色々と試していき、自分に合った運用方法を見つけていくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智