キーワードを選定する時に検索技術の違いを意識してみる

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リスティング広告を出稿する際に、まず、どんなキーワードで検索された時に広告を出したいのか、というところからキーワードを考える作業がありますよね。

キーワード選びの考え方とは、どのような人にお客様になってもらいたいのか?というターゲット選定や、どのように売っていきたいのかというリスティング広告の運営方針、または広告予算等により変わってきますので、明らかに間違った考え方を除けば、考え方について「これ!」という答えは無いのかもしれません。

なので、あくまでもキーワードを選ぶ時の考え方の一つとして、切り口の一つとして受け止めてもらいたいのですが、キーワードを選ぶ人、すなわちリスティング広告の運用担当者と一般のユーザーとでは「検索技術」というものが違うのではないかな?と思っています。

私はリスティング広告を運用する側の人間であると同時に、何か欲しい商品があれば検索をして、その商品を探し出し購入したりしますし、何か調べたい事があれば検索をして欲しい情報を手に入れることもします。

たまに、欲しい商品や情報が簡単には出てこない事もありますが、そんな時には考えられる様々なキーワードを駆使し、探し物を見つけ出そうと検索をしたりする事もあります。

例えば何か欲しい家電製品があった場合、品番で検索をすると、目当ての家電製品を見つける事が出来るので、よくそういった検索をする事がありますが、そんな時に、ふと疑問に感じることがあります。

これって一般的な検索方法なのだろうか?一般のユーザーの、お客様として想定しているターゲットの「検索技術」というものは果たしてどれくらいなのだろうか?という事。

私は検索エンジンを使って商売をしているので、「検索して商品やサービスを探し出す」という技術は一般の方よりも持っているのではないかと認識しています。

多分、他のリスティング広告代理店の方も、企業の中でリスティング広告を運用している担当者の方も、私と同じように、一般の方に比べると、検索する技術というものを持っているのだと思いますし、認識しているかはわかりませんが、自ら「検索技術は高いほうだ」と自負しているはずです。

よく、リスティング広告を部分一致で出稿し、検索クエリを確認してみると、ターゲットユーザーであることは間違いなく、ましてやコンバージョンもついている検索クエリの中に「こんなキーワードで検索するのか!」と感じるものが混ざっている事がありますよね。

キーワードではなく「○○って△△だよね」という話言葉のような検索語句であったり、やたらと長い、どんな発想だったのかすら理解できない検索語句など。

自分で検索する時には想像もしなかったような検索クエリを見る度に、「こういうのは例外だよね」と片付けてしまっていた時期がありましたが、それって機会損失を生む原因になると同時に、適切な最適化が出来なくなる可能性もある危険な行動なのではないかと感じました。

もちろん、これが良いとか悪いとかという話ではなく、またターゲットが広告文や広告のリンク先ページを見た時の感じ方の違いである、「商品やサービスに対する理解の深さ」にも少し似た話なのですが、その検索技術の低いユーザーを完全に無視するのはちょっと危険なのではないかと思います。

より多くのコンバージョンを獲得するためには、様々なアイデアからキーワードを出していきますよね。

検索技術の高い人は、幅広く低単価でコンバージョンを獲得するためのキーワードを考え出そうとする時に、どうしても難しいほうに、より検索技術高めの人向けのキーワードを出そうとしてしまうのではないかと感じています。

それが間違いだとは言いませんが、キーワードを出していく目的が、本当に幅広くコンバージョンを獲得するというものであれば、検索技術の低いと思われるユーザーに対して訴求できるキーワードを考えていく事も大切なのではないかと思います。

仮にその結果、そのキーワードがビッグワードであったとしても、適切な設定を行えば怖くはないですよね。

最初に書いたように、キーワードを選定するときの考え方というのは、状況により変わり、一概に間違いだとか正解だとかいう事はないと思いますので、キーワードを考える時の切り口の一つとして「検索技術の違い」という事を少し頭に入れておくと、なにか良いキーワード、新しい切り口が浮かぶかもしれません。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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