品質スコアと広告ランク
リスティング広告には様々な言葉が出てきますよね。
昨年、Google広告では「検索クエリ」を「検索語句」と表記するなど、なるべくどのレベルのユーザーにもわかるような言葉を管理画面内などでも使うようにしているみたいですが、まだまだあまりリスティング広告やウェブの事に詳しくない方にとっては、「難しい単語がたくさん出てくるなぁ」というイメージがあるようです。
また、性質が似ているからなのか、なんとなく似ているからなのか、意味を混同してしまっている用語もあります。
例えば「品質スコア」と「広告ランク」とか。
品質スコアが管理画面内でも確認する事が出来ますが、広告ランクは管理画面内で「広告ランク」という欄があるわけではないので、同じもののように感じている方もいらっしゃいます。
それぞれを詳しく説明すると、品質スコアとは、検索するユーザーのニーズと、キーワード、広告文、広告のリンク先ページがどれだけ一致しているかを表す推定値の事で、全てのキーワードに付けられています。
品質スコアが高ければ掲載順位やクリック単価を決めるオークションで有利となるため、安価で上位掲載をする可能性が高くなります。
品質スコアが決定される要素は、キーワードのクリック率、アカウントの過去のデータ、広告のリンク先ページの品質や関連性、キーワードと広告文との関連性、地域別の掲載結果などです。
一方、広告ランクとはキーワードの入札価格と品質スコアに基づいて決められる数値の事で、広告ランクが高いほうが検索結果の上位に表示されます。
またサイトリンクや電話番号表示オプションのような広告表示オプションも広告ランクの決定に影響を与えます。
仮に広告ランクが全く同じところがあったとしたら、通常は広告表示オプションを設定してある広告が上位に表示されるという事になります。
広告ランクの決定方法は、「品質スコア×キーワードの入札価格」となります。
なので、たまに「品質スコアが掲載順位を決定しているんでしょ?」というご質問をいただく事がありますが、実際には品質スコアはキーワードの入札価格と同様に、掲載順位決定の一つの要素に過ぎず、掲載順位を決定しているのは広告ランクということにあります。
まぁでも、品質スコアも広告ランクも、もちろん大切な数字だと思いますが、それはあくまでも、その先にある数値を見据えたうえでの話です。
たまに「品質スコアが10だったのが9になっちゃった!どうしよう」というような方もいらっしゃいますが、品質スコアは9でも十分だと思いますし、それによる1件あたりの獲得コストであったりコンバージョン数への影響があまり無いようであれば気にする事でもないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智