リスティング広告を導入するリスク
リスティング広告に限らず、何か新しいものを導入することを考えたときに、導入する事のメリットと一緒にリスクはないのか?という事を考えると思います。
このコラムでは今まで、リスティング広告を導入するメリットは何度か書いていますが、リスクについてはあまり書いていませんでしたので、今日はリスティング広告を導入するリスクについて書いてみたいと思います。
とは言っても、リスティング広告を導入する事のリスクというのは、ハッキリ言って一つしかありませんよね。
それは「広告費が無駄になる恐れがある」という事だと思います。
リスティング広告は、あくまでも「広告」なので、当然の事ながら広告費がかかりますし、その広告が成功するのか、失敗するのかというのはやってみなければ分からない部分もあります。
リスティング広告は「運用型」の広告なので、一度、広告を出してみて、そこから色々と手を加えていく事で、効果が改善されていきますが、初期の段階での設定をきっちりやっておけば、成功するか失敗するのかはわかりませんが、成功する精度を上げることが出来ます。
また「広告費が無駄になる」ということについて、細かく分けていくと、
・商品購入やお問い合わせが1件も獲得できなかった
・参考になるデータがきちんと取れなかった
・やったらやった分だけ赤字になる
というような事が挙げられると思いますが、
「商品購入やお問い合わせが1件も獲得できなかった」というのは、先程のように失敗してしまった、という状態になると思います。
ターゲットユーザーは誰なのか?という所から、キーワード選びはもちろん、広告文はきちんと設定しているか、広告のリンク先ページには伝えなければいけない情報が載っているのか、ターゲティング設定は適切かなど、広告をはじめる前の段階で、ある程度失敗する確率を下げる事が出来ます。
それでも1件も購入やお問い合わせを獲得出来ない場合にも、配信された結果を元に「なぜダメだったのか?」を検証する事で購入やお問い合わせを獲得する事が出来る広告にする事が出来ます。
「参考になるデータがきちんと取れなかった」という状態も広告費が無駄になったと感じることの一つですよね。
先程から書いているように、リスティング広告は配信された結果を元に改善していく事が出来るという事が特徴の一つですので、取れるデータを取らないのは非常にもったいないですし、改善しようと思っても、データが無ければ判断のしようがありません。
コンバージョンタグの設置、アクセス解析の設置はリスティング広告をスタートする前には済ませておきましょう。
「やったらやった分だけ赤字になる」。リスティング広告を導入し、商品購入やお問い合わせがチラホラとあるけれど、費用対効果が合わない状態のことです。
広告費を掛けても商品を売ったら売った分赤字になるのであれば、広告を続けていく意味がありません。
この場合、リスティング広告の指標の一つ、1件あたりの獲得コスト(CPA
)を改善する事で、費用対効果が合うようになります。
リスティング広告は広告の配信結果や広告の効果が様々な数字として表れますが、その数字にはそれぞれ改善策があります。
1件あたりの獲得コストもそのうちの一つですので、赤字だけれども「売れている」という状態であれば、1件あたりの獲得コストを改善する事で黒字に転換する事も出来ると思います。
以上です。
今日はリスティング広告を導入するリスクについて書かせていただきましたが、リスクについては解決策は必ずあるのかな?と思っています。
この他にも広告主としてリスクと感じることはまだまだあると思いますので、何か不安な事や心配な事があったら、一度詳しい方に相談するなどしてみると良いのかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智