スモールワードとビッグワード それぞれの戦術の違い
リスティング広告で重要となってくるのが、キーワードの運用方法ですよね。
リスティング広告は検索されるキーワードに連動して広告が表示されるため、「どのようなキーワードで検索をされた時に広告を出すのか」という事が非常に重要だという事はご存じだと思います。
一般的にキーワードは「ビッグワード」とか「スモールワード」というように分類される事がありますが、これはキーワードの性質から判断されるものです。
一般的にビッグワードは検索数が多く、リスティング広告でも人気の高いキーワードなので、クリック単価が高めになるものを指し、スモールワードとは2語、3語のキーワードの組み合わせで検索数はそれほど多くなく、リスティング広告でもあまり競合他社が入札していないキーワードの事を指します。
ビッグワードは検索の意図が幅広いため、コンバージョン率が比較的低くなりがちになる、スモールワードは検索の意図が明確に絞られているため、コンバージョン率は比較的高い、という事も言われています。
このビッグワードとスモールワード、上記のように性質が違うため運用方法も若干異なります。
ビッグワードの場合は、検索の意図が広いため、設定次第では多くの無駄なクリックを生んでしまう可能性があります。
そうしないために、マッチタイプや除外キーワードの設定をうまく使って、ターゲットではないユーザーへの広告配信を防いだり、ユーザーに「自分に関係ある/ない」を認識してもらえるような広告文のを作るなどしていく事が大切です。
ビッグワードは実際のビジネスの競合他社とは違う分野のものまで、同時に広告が出てくる事がありますので、「何を扱っているのか」を明確に伝える事が大切になります。
スモールワードはビッグワードに比べて検索の意図が明確な場合が多いので、「何を扱っているのか」も大切ですが、それ以上に得られるメリットを明確にするなど、より一歩踏み込んだ広告文にする必要があります。
またビッグワードと比較して、あまり的外れなユーザーは少なくなりますので、他社よりも多くクリックしてもらえるよう掲載順位も高めに設定することも大切です。
それでは、「クリック単価も低くて成約率も高いスモールワードにだけ広告を出せばいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
それも不正解ではありませんが、数が獲れるのはやはりビッグワードのほうなので、そのあたりは獲得しなければいけない目標数などを見ながらバランスよく設定すると尚良いかもしれませんね。
もちろん、上記ビッグワードとスモールワードの性質については、これが全てではありません。
スモールワードであったとしても、そもそものターゲットの選定にミスがあれば、成約に結び付く確率はグッと下がりますし、ビッグワードでもコンバージョン率が高いものもあります。
ただ、広告文を作るにしても入札価格を決めるにしても、全て同じに設定するのではなく、そのキーワードに合わせた戦術、そのキーワードの向こうにいるターゲットユーザーに合わせた戦術を考えていく事が、よりリスティング広告の効果を上げるポイントだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智