検索ユーザーの行動経路を確認し、キーワードを適正に評価する
しばらくリスティング広告を運用していると、効果の高いキーワードと効果のあまり良くないキーワードが出てきますよね。
効果の高いキーワードに関しては、今以上にその効果を伸ばす事が出来ないか考えて施策をおこない、効果の低いキーワードは、その効果が改善されるよう考えて、それぞれに施策をしていくと思います。
その施策をおこなった結果、効果の低いキーワードであったものが改善されて、採算のとれるキーワードになるという事もありますが、改善をおこなっても数値上改善されないケースももちろんありますよね。
そういった数値上あまりパフォーマンスが良くないキーワードが出てきた時には、広告の出稿を停止してしまうというのも一つの手ですよね。
そうする事でアカウント全体のパフォーマンスは改善されるというのが、一般的な考え方ですよね。
無駄な(だと思われる)部分への広告費を削り、その削った分を効果の高いところへ投下する事でコンバージョン数も増え、1件あたりの獲得コストも下げる事が出来るという訳です。
ただ、そういった施策をしたあとに、アカウント全体のパフォーマンスが下がってしまった、という事もあります。
リスティング広告は基本的に、コンバージョンが付かなければ、クリック数が多くても(多いほど)パフォーマンスが良くないキーワードだと判断されてしまいますが、仮にコンバージョンを1件も獲得出来ていなかったとしても、コンバージョンに貢献しているかもしれない、という事があるからです。
Google広告には「検索ユーザーの行動経路(サーチファンネル)」を確認する事で、コンバージョンには至っていないが、コンバージョンに貢献したかどうかという事が確認する事が出来ます。
例えば、コンバージョンは最後に広告をクリックしたものに対して計測されますが、この検索ユーザーの行動経路を確認すると、ファーストクリック(最初にクリックされた広告グループやキーワードは何であったのか、アシストクリック(コンバージョンに至るまでの全てのクリック)は何だったのか、アシストインプレッション(コンバージョンに至るまでに広告が表示されたがクリックされなかった)は何だったのか、最初の広告クリックからコンバージョンまで何回の広告クリックがあったのか、その経過がどうだったのか、というように、コンバージョンに関する詳細を調べる事が出来ます。
これにより、コンバージョンが付いていなかったとしても、コンバージョンに貢献しているキーワードを見つける事が出来るので、先程書いたように、施策をしたあとにパフォーマンスを下げてしまうという事を防ぐ可能性を高める事が出来ますよね。
この「検索ユーザーの行動経路」の確認方法は、Google広告の管理画面から[運用ツール]内の[コンバージョントラッキング]をクリック。
左側にある[検索ユーザーの行動経路]をクリックすると確認する事が出来ます。
Googleアナリティクスでもコンバージョンを計測しているのであれば、Google広告に限らず、コンバージョンに至った経路を確認する事が出来ます。
Googleアナリティクスの左のメニュー内[コンバージョン]の中にある[マルチチャネル]をクリックすると確認する事が出来ます。
キーワードを絞り込み、リスティング広告の最適化をしていく事は非常に大切な事ですが、きちんとしたキーワードの評価をおこなわないと、最初に書いたとおり逆効果になる場合もありますので、様々なデータを確認し、適宜対策をしていかなければいけないと思います。