Yahoo!広告とGoogle広告のどちらに出稿すべきか
たまにYahoo!広告とGoogle広告のどちらに広告を出稿したほうが良いか?と聞かれる事があります。
これには明確に「どちらが良い」という答えは無く、Yahoo!とGoogleという検索エンジンを普段から両方とも使いこなしている方はあまりいない(大体のユーザーはどちらか一方を使っている)ので、Yahoo!広告もGoogle広告も両方出稿するに越したことはありませんが、予算が限られている場合など、やむを得ない理由でどちらかに絞らなければいけないというケースもあるのだと思います。
または、試しにリスティング広告を導入しようと考えている方などは「Yahoo!とGoogleの2つあるならまずはどっちかで様子を見てみたい」というように考えているのではないでしょうか。
先程も書いたように、どっちが良いのかなんて、リスティング広告をやる前から決めることは出来ませんので、そのような事を聞かれると正直困ってしまうのですが、一つの判断材料として、「それぞれの検索エンジンを使っているユーザー像」の話をする事はあります。
あくまでも一般的に言われていることですが、検索エンジンのユーザー像は以下の通りです。
・検索エンジンの全体の比率は5:4:1(Y:G:その他)
・Yahoo!はライトユーザー、Googleはヘビーユーザー
・女性は比較的Yahoo!が多い
・男性はGoogle、Yahoo!大体半数ずつ
・Yahoo!ユーザーは出来るだけ安く買いたいと思う傾向がある
・Googleユーザーは値段よりも良いものなら高くても構わないと思う傾向がある
・Googleは若年層ほど利用者が多い
このようなユーザー像を元に、自社の商品のターゲットと照らし合わせて、どちらにリスティング広告を出稿すれば良いのかを考える方もいらっしゃいます。
例えば、女性向けの化粧品を販売していくとなったら、このユーザー像から見ると、Yahoo!のほうに出稿したほうが良いと考えるかもしれません、女性はYahoo!のほうを使っている方が多いらしいので。
ですが、それと同時に「出来るだけ安く買いたい」とも思っているし、「若年層はGoogleが多い」という結果も出ています。
「うちの化粧品はどこにも負けない安さがウリで、20歳代よりも40歳代、50歳代がターゲットなんだ」というのであれば、それでも良いという気がしますが、そうでないならば、この情報だけで「Yahoo!にしよう」と考えるのは、少し危険な気もしますよね。
また、同業他社が同じように考えていたとしたら、Yahoo!のほうが競合他社が多くなりますよね。
そうすると必然的にクリック単価も高くなるので、費用対効果という面から見ると、リスティング広告で成功する確率は下がります。
またこのようなデータは当然の話ですが、全ての人に当てはまるものではないので、若くてもYahoo!を使っている方もいらっしゃいますし、Googleでもより安いものを探している方がいるのも事実ですよね。
じゃあ、結局どうしたらいいのか?という話になりますが、「どちらが良いのか?」を決めたいのであれば、両方やるしかないのではないかと思います。
Yahoo!広告、Google広告に両方同時期に出稿し、その効果を測定し、どちらがより多く売れたのかを計測するしかありません。
「だから予算が限られているって言ってるだろ」と言う方は、その限られた予算の中でYahoo!とGoogleの両方に出稿し、効果測定をしてくれ、としか言えません。
まさか1つのキーワードだけでリスティング広告を始めようと思っているわけでないと思いますので、仮に100選んだキーワードを、主要な10キーワードに絞り込んで両方出稿するとか、地域を限定して出稿するとか、時間を限定して出稿するとか、予算を絞り込む事は考え方次第でいくらでも出来ます。
どうしても「どちらが良いのか」をハッキリさせたいというのであれば、このように色々と考えて両方出稿してみるしかないと思います。
こういった「効果」以外の部分でも、リスティング広告は改善をしていかなければいけない広告ですので、管理画面の使いやすさや改善のしやすさといった事も、どちらに出稿するのかの判断材料になると思いますが、管理画面の使いやすさなんか、それこそ使ってみなければわかりませんからね・・・。
そうすると、最初はやっぱりYahoo!広告、Google広告の両方出したほうが良いのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智