サイトリンク(クイックリンク)の活用法
リスティング広告には通常のテキスト広告と合わせて、広告にその他の情報を追加する事が出来る「広告表示オプション」というものがあります。
Yahoo!広告、Google広告とそれぞれ若干違いがありますが、一番使用頻度の高い広告表示オプションはサイトリンク(Yahoo!広告ではクイックリンク)ではないでしょうか。
サイトリンクとは、通常、広告のリンク先には1つのURLしか指定できませんが、テキスト広告の下に他のページへのリンクを追加して表示出来るというオプションです。
このように表示されます。
このサイトリンク、使い勝手が良いので一番使用頻度が高いと書きましたが、それでもまだまだ全体的に見てみると使用していない方のほうが多いという状況です。
サイトリンクを使用していない方に聞いてみると、「イマイチ、どのページをリンクさせたらよいのかわからない」とか「あまり意味ないんじゃないかと思って使っていない」とおっしゃられる方がいらっしゃいます。
もちろん、このサイトリンクに限らず広告表示オプションは、ただ使えば良いというものではなりませんが、使ったほうが効果が上がるのでは?というものはどんどん使ってみて試したほうが良いのではないかと思います。
よくサイトリンクとして設定するものとしては以下のようなものです。
・セール商品ページ、特設ページ
・ショップのお薦め商品ページ
・お客様の声ページ
・営業時間やアクセスマップページ
・カテゴリ違い
・違う価格帯
・色、サイズ違い
例えば、ノートパソコンが欲しいと思っているユーザーが検索をした時に出てくる、広告のリンク先にはノートパソコンがメーカー別で並んでいる一覧ページである「ノートパソコンカテゴリのTopページ」を設定していたとします。
その時にセール商品ページや特設ページなどをサイトリンクに設定する事で、お得な商品はこちらですよ、と誘導する事が出来ます。
同じようにショップ店員のオススメ商品なんかもサイトリンクに設定する事が出来ますよね。
また、顧客対応がどうだったのか、とか、発送まではスムーズなのか、など取引してみなければわからない部分は、ユーザーにとって不安に感じる部分でもあります。
そういった不安を取り除いてあげるような、例えば、お客様の声ページのようなものもサイトリンクに設定する事も有効ではないかと思います。
また、実店舗の場合、検索するユーザーがもう来店しようと決めて検索をしている時など、営業時間やアクセスマップのページにサイトリンクを設定しておくと、かなり便利に感じます。
この他、ノートPCだったら、デスクトップPCのページやタブレットPCのページというように「カテゴリ違い」のページをサイトリンクに設定したり、同じように、価格帯ごとのページがあるならば違う価格帯のページを設定したり、色、サイズ違いのページなんかも用意しておくとユーザーをスムーズに誘導できるかもしれませんね。
以上です。
サイトリンクを使う状況に、良いも悪いなく、Yahoo!広告、Google広告、それぞれの掲載ガイドラインに沿ったものであれば基本的には問題はありません。
先程も書いたように「ただサイトリンクを設定すれば良い」というのではありませんが、サイトリンクは複数設定する事が出来る点やメインの広告ではないという点から考えると、必ずしもユーザー目線だけで考える必要もないのではないかと感じています。
検索をしたユーザーが探しているものとちょっと違うけれども、お店として売りたいと思う商品のページをサイトリンクに設定したり、セール商品ページを設定したりなど・・・。
ユーザーが探しているものではないためコンバージョン率は著しく低いかもしれませんが「1つ売れたらラッキー」くらいの気持ちで、そういったサイトリンクの使い方もアリなのだと思います。
このように「サイトリンクだからこそ出来る施策」というのも考えてみるのはいかがでしょうか。
株式会社アイエムシー 大塚雅智