商品やサービスのメリットはわかりやすく伝えなければ意味がない
リスティング広告を運用する際、特に競合他社が多い商材を扱っている場合などは、「他社に取り負けない」ための戦略を考えていかなければいけません。
キーワードはなるべく競合他社のいないところを探したり、広告文や広告のリンク先ページにも、その商品を手にするメリット、そのサービスを受けるメリットを書いて検索するユーザーに伝えていかなければいけません。
競合他社が多い場合には、自社の広告を選んでもらえるように、他社にはない独自のメリットを伝えようと、伝え方を色々と考えていかなければいけませんが、大前提として、商品やサービスのメリットは「わかりやすく」伝えなければいけません。
例えば、「他社が伝えていない細かすぎる部分」をメリットとして書いてしまったため、その商品やサービスの良さが伝わらなかった、という事があります。
もちそん狙っているターゲットが、こだわりを持っている玄人だというのであれば、それもアリなのかもしれませんが、もう少しターゲット層を広く考えているのであれば、あまり細かすぎるメリットというのは受け入れてもらえない可能性があります。
この他には「専門用語ばかり使っている」というケースもありますが、それもあまり良くありません。
プロフェッショナルぽく見せるつもりかもしれませんが、意味が通じなければ凄さも伝わりません。
これは「他社との差別化」という意味ではなくてもよく見られる広告ですよね。
広告主からしてみると毎日あたり前のように使っている言葉も、一般の検索するユーザーからしてみると馴染みの無い言葉だったというのはよくあることですので、注意する必要があります。
また、「そこなの?という部分にスポットを当てている」ケースもあります。
他社がメリットとして伝えていなかった部分にスポットを当ててみたが、ユーザーがそれを全く望んでいなかったというケースです。
検索するユーザーからすると「だからなんなの?」というように感じられてしまう事がありますので、気を付けなければいけません。
こういった事の他にも様々あると思いますが、メリットとは「お客様の」メリットの事ですので、お客様にとっての良い事だとしても、それをお客様が理解しなければ選んでもらえなくなります。
「他が言っていないメリットはどこか」を探す事はとても大切な事なのですが、あまり考え過ぎてしまい、ユーザーの気持ちとかけ離れてしまっては意味がありませんし、それも伝わらなければ、どんなに良いものでもあまり売れなくなってしまいます。
ユーザーが求めているものは何かのか?という事を忘れてしまうと独りよがりの広告になってしまうので、その点だけ気をつける必要があると思います。
最後に余談ですが、嘘はいけません。
自社の商品には無いメリットを謳い、販売をしたところで、お客様は不満足に感じるだけですし、ただ不満足だと感じただけならまだいいですが、twitterやfacebookで「あの店、○○だよ。マジ最悪」とか言われてしまったら目も当てられませんし、その後の惨状は想像に難くありませんので、気をつけてくださいね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智