結果と同じようにプロセスも大事
リスティング広告は広告主にとっては、なんだかんだ言っても結果が全てですよね。
広告の表示回数やクリック数はもちろん、コンバージョン数やコンバージョン率、1件あたりの獲得コストというように、全て数値として出てくるので、それに対して、商品単価やリピート率などを組み合わせていき、広告として成果を出しているのかどうか、で評価が決まります。
特に、代理店に任せている広告主であったり、社内の担当者にリスティング広告の運用を一任している方であれば、「結果を出せば特に口も出さないし問題にもしない。プロセスは全く気にしない」というスタンスで、「終わり良ければ全て良し」みたいに考えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、リスティング広告の運用を担当する方からすると、結果だけを見ていくわけにはいきませんよね。
最初にも書いたように、リスティング広告を運用する事で出てくるたくさんの数値の中から、現在のアカウントの問題点や改善点を見つけ出し、より良い方向へ改善していかなければいけません。
トライアンドエラーを繰り返していかなければいけませんし、場合によっては中長期的な視点で改善をしていかなければいけないこともあるため、結果だけでなく、どういう状態から、何をしたのか、その結果どうなったのか、というように、売り上げが上がった/下がったという、結果と同じように、そのあいだのプロセスも大事にしていかなければいけません。
リスティング広告の運用担当者としては、結果はあくまでも結果であって、「目標を達成するために今、何をするべきか」、「この状態から抜け出すにはどうしたらよいか」という、ある意味プロセスのほうに比重を置いて考えていかなければいけないことも多いと思います。
また、この他にも、リスティング広告を運用する事で出てくる数値をマーケティングデータとして活用する事もあります。
何をしたら失敗するのか、を学ぶ事でリスティング広告に限らず、商品やサービスのマーケティング活動全般に活用する事が出来ますし、失敗の選択肢を減らす事で成功に近づける事が出来ますよね。
リスティング広告の結果は失敗だったとしても、「リスティング広告でこの層を狙ってみたが反応がイマイチだったな、だったらリアルの営業でもこの層へのアプローチはやめたほうが良いのかも」というように考えていく事も出来るので、そういう意味では、広告主であってもリスティング広告のプロセスを無視する事は出来ないのかもしれません。
ただ、これまで書いてきたように、プロセスは非常に大事なのですが、あくまでも「結果を出すための」プロセスだという事も忘れてはいけません。
リスティング広告の施策の事ばかり考えていると、(悪い方向へ)思いもよらない方向へ考えが進んでいってしまうこともあります。
一人よがりの改善施策やお客様のほうを向いていない施策をしていては、そもそも「リスティング広告を出す意味・理由」が失われてしまいますので、そういった点は注意しなくてはいけませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智