検索クエリが複数の入札しているキーワードと一致した場合、どのキーワードで広告表示されるのか
公開日: 2014年6月12日
リスティング広告でキーワードを入札する時にはマッチタイプの設定も行いますよね。
部分一致であれば入札したもの以外のキーワードで検索をされても広告を表示する事が出来るので、ターゲットを幅広くカバーする事が出来、完全一致に設定すると、入札したキーワードそのものが検索された時のみ広告表示されるので、狙ったターゲットにピンポイントに訴求する事が出来ます。
このキーワードのマッチタイプについてですが、部分一致でキーワードを設定する時に、「これとこれ、ほぼ同じようなキーワードなんだけど部分一致だとどっちのキーワードの広告として表示されるんだ？」と感じた方も多いと思います。
基本的にはユーザーが検索をする検索クエリに対して、入札している複数のキーワードと一致してしまったら、以下のような優先順位で広告が表示されるキーワードが決まります。
・完全に一致しているキーワードが優先される
・マッチタイプの違う、同じキーワードを入札している場合にはより限定的なマッチタイプの方が優先される
・広告ランクが高いキーワードが優先される
「完全に一致しているキーワードが優先される」とは、仮に「沖縄旅行 夏休み」と「沖縄旅行 8月」という2つのキーワードを部分一致で入札していた場合、「沖縄旅行 夏休み」で検索をされたら「沖縄旅行 8月」も部分一致なので広告表示の対象となりますが、完全に一致している「沖縄旅行 夏休み」の広告が表示されることになります。
「マッチタイプの違う、同じキーワードを入札している場合にはより限定的なマッチタイプの方が優先される」とは、「沖縄旅行 夏休み」というキーワードを部分一致と完全一致、それぞれで入札をしていた場合、完全一致のほうがより限定的なマッチタイプなので、完全一致のほうの広告が表示されます。
「広告ランクが高いキーワードが優先される」とは、広告掲載の順位を決める指標である広告ランク（入札価格×品質スコア）がより高いキーワードの広告文が優先されるという事です。
また上記以外に、以下のような場合には例外が適用されることがあるようです。
・1 つのキーワードに他のキーワード全体が含まれる場合
・品質スコアと広告ランクがより高く、クリック単価が安い場合
1つ目の「1 つのキーワードに他のキーワード全体が含まれる場合」とは、「沖縄旅行 夏休み」と「沖縄旅行 夏」と2つのキーワードを入札している時に、「夏の沖縄旅行」と検索があった場合、「沖縄旅行 夏」というキーワードは「沖縄旅行 夏休み」というキーワードに全て含まれているので、この場合は長いほう、「沖縄旅行 夏休み」の広告が表示されるという事です。
2つ目の「品質スコアと広告ランクがより高く、クリック単価が安い場合」とは、部分一致で入札している2つのキーワードのうちの1つに完全に一致している検索クエリがあったとしても、このクリック単価が安く、品質スコア、広告ランクが高いキーワードがあればそちらが優先されて広告表示されるというものです。
また、別の広告グループや別のキャンペーンで同じキーワードを入札していた場合においても、上記のルールが適用されますが、キャンペーンの予算が足りない場合などにおいては、この限りではありません。
以上です。
細かいことなので、これを読んだからといって、また1からアカウントを見直さないといけないなんてことはありませんが、例えば、キーワードごとに広告文を設定している場合、「この広告文を出したいんじゃないんだよな」という状況になることはよくあります。
そういった時には、このように広告が表示されるキーワードの仕組みを知っておくと色々と対策を打つ事が出来ると思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
