リスティング広告を出してもSEO対策としての効果はない
公開日: 2014年7月14日
リスティング広告をまだ導入されていない方から、今でもたまにいただくご質問の一つに「リスティング広告を出すと自然検索結果の順位も上がるのか？」というものがあります。
要はリスティング広告を導入することでSEO対策のような効果も期待できるのか？という事ですが、答えは「No」ですよね。
リスティング広告を導入したからといって、自然検索結果の順位が上がることはありません。
以前、「Google広告に100万円使ったら自然検索の順位が上がった」なんていう方がいらっしゃいましたが、それは”たまたま”で、ただの偶然であり、リスティング広告で500万円使おうが、1,000万円使おうが、自然検索結果の順位に影響することはありません。
リスティング広告の部分と検索エンジンの自然検索結果の部分というのは、そもそも役割が違います。
リスティング広告は、Yahoo!プロモーション『広告』、Google『アド』ワーズと、広告と銘打たれていますので、企業が販売や集客に使う事が出来る広告枠です。
1クリック○○円というように自然検索の部分では発生しない、広告費が発生します。
しかし、自然検索結果というのは検索エンジンの使命である、「検索をするユーザーが探しているものを素早くみつけるため」のものなので、自然検索の順位は、その検索キーワードで検索をしたユーザーにとって、有益だと、探しているものだと判断された順番に順位が決定します。
この順位を意図的に操作しよう、自社のウェブサイトを上位に上げようというのがSEO対策であり、検索エンジン側は自分たちの意にそぐわない、意図的に掲載順位を操作することを防止するために、定期的にアルゴリズムのアップデートをしています。
もちろん、リスティング広告の部分であっても、お金を払えば何でも掲載できるというわけではなく、リスティング広告での順位が上がる仕組みというのは品質スコアと入札価格を掛け合わせた広告ランクで決まるため、仮に入札価格を他社よりも多めに設定したからといって、必ずしも上位の掲載順位が保証されるものではありませんが、ある程度きちんとしたウェブサイトを作った上で入札価格を高めに設定しておけば、上位に掲載することは可能です。
SEO対策には大金をかけているのに、リスティング広告にはあまりお金をかけないという方もいらっしゃいますよね。
リスティング広告は、「広告」なので、当然、広告費がかかりますが、場合によってはSEO対策のほうが何倍もお金がかかるケースもありますが、SEO対策にかけるお金は「投資」だと、リスティング広告へのお金は「経費」だと考えている方がいらっしゃいます。
その理由を聞くと、「リスティング広告なんて誰もクリックしないのではないか、実際、自分はクリックしたことがない」というお返事をいただきましいた。
確かにリスティング広告の部分はクリックをしないという方が一定数いるというのも事実だと思います。
ですが、GoogleにしろYahoo!にしろ、リスティング広告からの利益は収益の柱の一つになっているため、ユーザーがあまりリスティング広告枠をクリックをしないのであれば、クリックされるように、今までも検索結果画面のデザイン変更や掲載ガイドラインの改定など行い改善をしていますし、これからもそういった変更を繰り返していくことで、クリックされるような、リスティング広告枠にしていくことは間違いありません。
SEO対策をすることがダメだとは言いませんし、出来ることならリスティング広告もSEO対策も力を入れたほうがいいと思いますが、リスティング広告をやっているからと言って自然検索部分の順位に何か影響があるという事はありませんので、その点勘違いしている方は注意しましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
