リスティング広告でクリック率を改善する方法

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リスティング広告の指標の一つに「クリック率(CTR)」というものがあります。
広告の表示回数に対してクリックされた割合の事ですが、クリック率を上げておくと広告の掲載順位やクリック単価に多大な影響を及ぼすキーワードの「品質スコア」が良くなるので(これが全てではありませんが)、このクリック率は上げておくに越したことはありません。

今回はその「クリック率(CTR)の数値の改善方法」を書きたいと思います。

私が主に行っているクリック率を上げる方法は以下のとおりです。
単純に広告文のクリック率を上げる方法
広告グループを分けてクリック率を上げる方法

まず1つ目の「単純に広告文のクリック率を上げる方法」というのは、主に広告テストを繰り返していくことです。
広告グループを簡単に図で表すと下図のようになっていますが

広告グループ

広告グループ

広告グループ内の広告文を複数用意し広告をスタートさせて数値を計測、クリック率が良いものはそのまま継続して出稿し、クリック率が良くないものは新しい広告文に変えてまたテストを繰り返していくというもの。
A/Bスプリットテストと呼ばれているものです。
例えばこの図の広告文AとBを同じ頻度で広告表示させるように設定し、どちらのクリック率が良いかテストしていきます。
この時、広告文AとBにはそれぞれ別の訴求ポイントを入れた広告文にすると「何が良かったのか」がわかり、その後の改善の役にも立ちそうです。

Yahoo!リスティング、Google広告共にクリック率が良いものが優先して配信される機能が付いていますので、この機能を使うのも手ですが、この機能を使ってしまうと広告の表示回数が偏ってしまい、正確なクリック率がわからなくなってしまうのでA/Bスプリットテストを行うという意味では不向きかもしれません。

2つ目の「広告グループを分けてクリック率を上げる方法」というのは、簡単に説明すると、「広告グループ内でクリック率が良いキーワードと悪いキーワードを分けてしまおう」ということです。

広告グループの中身は先程の図のようになっていますが、キーワード1つ1つにも、広告文同様にクリック率という指標がついています。
このクリック率の良いキーワードだけを今の広告グループに残して、クリック率の悪いキーワードはそのまま新しく作った別広告グループへ移動させます。

そうすれば今までの広告グループのクリック率は当然上がりますし、別で移動した新しい広告グループの広告改善に重点的に労力を使うことが出来ます。

その結果、アカウント全体のクリック率は自然と上がり、クリック率が上がれば当然広告としてのパフォーマンスも良くなるというわけです。
考え方としてはCPAを改善するためにキーワードを絞り、別グループにしてそれぞれの改善施策をするという方法と同じですね。

この広告グループを分けてクリック率を上げる方法、クリック率の良いキーワードと悪いキーワードを分けたあと、一定期間広告表示させてみたあとにそれぞれの検索クエリ(ユーザーが実際に入力した検索キーワード)を確認、比較してみると、「なぜこのキーワード群はクリック率が良かったのか」、または「なぜこのキーワード群はクリック率が悪かったのか」が見えてくることもありますので、そういったところも確認し広告文を改善していくアイデアにしていくとさらに良いリスティング広告運用になると思います。

この2つの方法をうまく組み合わせて改善に取り組むと今以上にリスティング広告のパフォーマンスを上げる事が出来ると思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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