より具体的にターゲットを想定し狙いを定めていく
リスティング広告で成果を上げるためにはターゲティングが非常に重要となってきます。
このコラムでも何度も書いていますが、より具体的にターゲットを想定する事で、より効果的なリスティング広告の運用が出来ますよね。
「ターゲットを絞り込む」と言うと、例えば”40歳以上の男性”だとか、20歳代の女性”だとか”既婚で小さい子供をもつ女性”、”30歳独身男性”などというように性別や年齢で区切る事が多いですよね。
リスティング広告の場合は、地域ターゲティングも出来ますので、それにプラスして”都内の40歳以上の男性”とか”1都3県で勤務している20歳代女性”とか”東北地方に住む,既婚で小さい子供をもつ女性”などというようになってきます。
これらに、さらに時間配信、曜日配信やそれらの入札単価の調整が出来るため、ターゲットのライフスタイルなどを考え、組み合わせていくとリスティング広告のターゲティングがより進みますよね。
こういったターゲティングはリスティング広告をより効果的に運用する上で大切な事ですが、ターゲティングがここで止まってしまうのは非常にもったいないケースもあります。
飲食店で例を挙げるならば、例えば「都内の40歳以上の”とても舌の肥えている”男性」だとか。
味に自信があり、所謂ニワカには来店して欲しくないと考えている場合、このような人物をターゲットにしてもおかしくありません。
ここまで極端ではなくても、「もっと客層を良くしたい」と考える方は多いですよね、そういう方は「舌が肥えている=単価の高いお客様の可能性が高い」と考えて、このようなターゲット選定をしても良いのかもしれません。
「でも、”舌が肥えている”かどうかなんてリスティング広告の設定ではどうする事も出来ないじゃないか」と思われる方もいらっしゃると思います。
確かにリスティング広告のターゲティング設定には「舌が肥えている/肥えていない」なんて機能はありませんが、リスティング広告では、そういった”アカウントの機能だけ”でターゲティングをするわけではありません。
例えば広告文であってもターゲティングする事が出来ますし、キーワード選びや除外キーワード設定、広告のリンク先ページでのメッセージの伝えかたでもターゲティングする事が出来ます。
そうやってより具体的にターゲットを思い描いたほうが伝えるメッセージも明確になりますし、当てはまっているユーザーからしたら「ああ、これこれ」と共感してもらえる可能性も高くなります。
「でも、そんなに絞り込んだら”数”が獲れないじゃないか」と思う方もいらっしゃいますよね。
確かに、セグメントしていくので絞れば絞り込むほど、その母数は少なくなります。母数が少なくなれば、訪問数も少なくなり、結果コンバージョン数も少なくなっていきます。
ただ、ターゲットとして想定する人物は、別に1種類だけじゃなきゃダメだ、という事はありませんので、そうやって細かく分けたターゲットをどんどん増やしていけば良いだけの話です。
リスティング広告のアカウントの構造も、ターゲットの種類を複数設定出来るようになっていますので、そういたターゲットの数をどんどん増やし、その設定を増やす事で、”母数”の問題は解決しますよね。
ターゲットを絞り込んでいくことはリスティング広告で成功をするための第一歩ですので、色々な場面から、より具体的なターゲット選定をしていくが大切だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智