キャンペーンエクスペリメントを活用して施策の影響をテストする

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リスティング広告は配信結果から、より効果的な運用をするために改善施策を繰り返しおこなっていく広告ですよね。

その時状況にもよってやるべき施策は変わってきますが、目的や目標を達成するために、達成できていない原因を見つけ、それを解消するための施策を考えて打っていかなくてはいけません。

とにかく色々といじって施策を繰り返していく、という事も大事ですが、例えば、色々と施策を考えているときに、「このキーワードの入札価格を2倍にしたら、どれくらい広告の表示回数やクリック数が増えて、実際のクリック単価はどれくらいになるのかな?」と考えた事はありませんか?

もちろん、その段階でそのキーワードの入札価格を2倍にし、それ以降のクリック単価を見ていけば、実際のクリック単価はわかるかもしれませんが、広告の表示回数やクリック数は”入札価格を2倍にしたから増えたのか、それとも別の原因があって増えたのか”は明確にする事が出来ませんよね。

広告の表示回数は入札価格によっても左右されますが、季節的な要因であったり、例えばテレビなんかで関連しているものの放送があった時などのように外的な要因もあります。

正確に”入札価格を2倍にした事による効果”を測定したいという場合、Google広告では「キャンペーンエクスペリメント」というテスト機能を活用して確認する事が出来ます。

このキャンペーンエクスペリメントは何かしらの改善施策をおこなう場合、その施策をおこなうことで得られる配信結果を事前にテストして調べる事が出来る機能です。

この機能を使えば、先ほどの例のように一つのキーワードの入札価格に対して、通常100円に設定していたものを、同条件で200円でも配信し、100円の場合と200円の場合の配信結果を比較する事が出来ます。

例えば、”キーワードAに対して、入札価格100円と200円を50:50で配信する”と設定したら、その期間の数値を比べる事が出来ますよね。

設定方法は、まずGoogle広告でテストをしたいキャンペーンを選択します。

[設定]タブの全ての設定の一番下のほうにある[テスト]をクリック。

キャンペーン→設定→テスト

キャンペーン→設定→テスト

ここでテスト内容やテストの”割合”、スケジュールなどを設定します。

テストの割合とスケジュール

テストの割合とスケジュール

テストの割合は50:50じゃなくても、80:20など好きなように選ぶ事が出来ます。(コントロールとは元々の設定の事)

設定が終わったら、[保存]をクリック。

次にキャンペーンから[キーワード]タブをクリックし、分割の[テスト]をクリックするとキーワードごとに、「テスト期間外」、「コントロール」、「テスト」とデータが分割されて出てきます。

分割→テスト

分割→テスト

このテストの列の上限クリック単価のところをクリックすると、デフォルトの状態に対して、プラス、もしくはマイナス○○%というように設定する事が出来ますので(2倍ならプラス100%)テストをしたいキーワードへ全て設定をしたら完了です。

テストの入札価格調整

テストの入札価格調整

このテストの結果を知りたい時には、またキーワード一覧を開き、分割から[テスト]をクリックすると、同じように配信結果を見る事が出来ます。

テストの結果

テストの結果

数値に大きな変化があった場合には、数値の横に矢印マークが表示されるので一目で確認する事が出来ますね。

このほか、キャンペーンエクスペリメントでは以下のようなテストをする事が出来ます。

・新しいキーワード
・新しい広告テキスト
・新しい広告グループ
・広告グループ単位の除外キーワード
・キーワードのほとんどのマッチ タイプ
・上限クリック単価を含む、広告グループのデフォルトの入札単価
・コンバージョン オプティマイザーを使用しているキャンペーンの場合、上限コンバージョン単価
・キーワードの挿入

テストをしていく事はリスティング広告を運用するためには非常に大切な事ですので、こういった機能を使って見るのも良いのかもしれませんね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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