検索するユーザーは”買う”、”お問い合わせをする”だけではない
リスティング広告を使う目的とは、自社の商品を買ってもらったり、自社のサービスに対してお問い合わせをしてもらったり、そのサービスを認知してもらったりと、様々あると思いますが、”広告費”を使うため、それ以上のリターンを得ていかなければいけないですよね。
なので、リスティング広告を運用する目的というのは最終的には「売り上げを上げていく」とか「事業を伸ばしていく」という事になるのだと思います。
リスティング広告はユーザーが”検索”という行動を起こしたあとに表示される広告なので、一般的には雑誌やラジオなど他の広告媒体よりも成約率が高いと言われています。
そのためリスティング広告を販促や営業ツールとして活用する企業も増えておりますが、最初に書いたとおり、広告費以上のリターンが無ければ使っていてもあまり意味がないものになってしまいます。
そうならないためにも、リスティング広告では無駄な部分はそぎ落とし、効果の高いと思われる部分に広告費と投入していく事が非常に重要となってきます。
リスティング広告の「無駄な部分」とは、コンバージョン等のゴールまで到達しなかったクリックの事になりますが、この所謂無駄なクリックを排除していく際の考え方の一つとして、「ユーザーは必ずしも購入やお問い合わせを考えていない」という事を考えてみると良いかもしれません。
多分、皆さんも経験があると思いますが、検索をする時というのは、”買うとき”とか”お問い合わせをするとき”だけではなく、何かわからないことがあったときに調べものをしたりとか、情報収集をする時にも検索エンジンを使います。
そういった購入やお問い合わせの意思のないユーザーに対しては、広告がクリックされてしまっても、無駄なクリックになる確率が高いため、そういったユーザーには広告を表示させない、表示させたとしてもクリックさせないという工夫が必要となってきます。
具体的には、キーワードの選定はもちろん、除外キーワードの設定や広告文の文言などでそういったユーザーからのクリックを出来るだけ省いていく事が出来ますし、うまくそういったユーザーを排除する事が出来たなら費用対効果も改善されていきますよね。
もちろん、調べものから購入やお問い合わせにつながる事もあると思いますので、調べものをしているユーザーを一概に排除してしまうのもよくないのかもしれませんが、広告費の効率を考えていくのであれば、排除してしまうという事も考える必要がありますよね。
買う意思がない、お問い合わせをする意思がないユーザーに対して広告をクリックさせない工夫というのは、難しいケースもありますが、そういったユーザーがいるという事を考えながらキーワードや広告文の改善をおこなっていくと、検索をするユーザーへの理解も深まり、より効率的なリスティング広告の運用が出来るようになるかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智