時間別、曜日別レポートから見えてくるもの
リスティング広告では様々な数値がレポートとして確認する事が出来ます。
広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数や1件あたりの獲得コストなど、広告の配信結果や成果のレポートなど色々と見ていく事が出来ます。
また、それらの数値を日別、月別や曜日別、時間別のレポートとしても見る事が出来ます。
もちろん、これらのレポートは確認するだけでなく、その結果をリスティング広告に、または他の広告活動やビジネスに活かしていくことで、本当に意味のあるデータになっていきますよね。
クリック数やコンバージョン数、1件あたりの獲得コストなどの全体的なレポート(アカウントレポート)であったり、キーワードのレポートなんかは結構目を通す方もいらっしゃるかもしれませんが、曜日別のレポートだったり時間別のレポートなんかは、ある事は知っているけどあまり見た事がないという方もいらっしゃいます。
ただ、曜日別レポートや時間別レポートであっても改善に非常に役立てる事が出来ますので、今まで見た事がない、確認した事がないという方は一度見てみると良いかもしれません。
曜日別レポートや時間別レポートをリスティング広告に活かすという場合、あまり意味のないと思われる曜日だったり時間帯への広告配信を停止する事で、無駄なクリックを減らす事が出来ますし、広告を停止してしまうという、バッサリとした施策ではないにしろ、最近は「入札価格の調整率」というものがありますので、入札価格に強弱をつけて、より効率よくリスティング広告を運用していく事も出来ます。
こういった数値の結果から施策をおこなっていくこともありますが、もう一つ、これらのレポートから確認出来る事があります。
それは、ターゲットユーザーがどんな動きをしているのか?という事。
曜日別レポートや時間別レポートでは、”ざっくりとユーザーを見る”事も出来ます。
ターゲットユーザーがどの時間にどのような検索をおこなうのか、曜日毎で違いはあるのか、スマートフォンでの検索が増えるのはどういったときなのか、という事を考えながら、ターゲットユーザーが検索をするシーンを想像し、そのシーンに合わせた広告を出していく事も出来ます。
また、「本当にターゲットユーザーなのか?」と確認する意味でも使う事が出来ますよね。
もちろん、想定はあくまでも”想定”なのですが、リスティング広告をはじめる前に想定していたターゲットユーザーの行動と違っていた場合、そもそもターゲットに広告が届いていなかったかもしれませんし、リスティング広告をやってみて、ターゲットユーザーの本当の動きがわかった、ということだってあります。
ターゲットユーザーに届いていなかったのだとしたら、早急に改善していき、まずはターゲットユーザーに届くようにしていかなければいけませんし、ターゲットユーザーの動きが想定と違った場合にも、その想定が崩れてしまったのならば、再度ユーザー像から考え直し広告を組み立て直さなければいけない事もあります。
レポートに重要ではないものなんてありませんからね、曜日別レポートや時間別レポートのような、一見、脇役的なレポートのほうが、改善にすごく役立つという事は結構ありますので、そういったレポートを活用していくアイデアというのはリスティング広告を運用する人間にとっては必要な事なのかなと思います。
まぁでもそんなことを言ったら、リスティング広告で出てくる数値全ては”ユーザーを見るためのもの”という側面もあるので、曜日別レポート、時間別レポートに限らず、数値のデータを見るときには「これは○○の時に検索をしたんだ」とユーザーを想像する事は非常に大切な事ですよね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智