実店舗での集客でリスティング広告を使う場合の便利な機能
リスティング広告を実店舗で活用される方も多くいらっしゃいます。
確かに効果測定という部分で、正確にコンバージョンが計測出来ない場合がありますので、ECサイトなどと同じように運用をするというのは難しいですが、実店舗は実店舗のリスティング広告活用法というものがあります。
実店舗の集客でリスティング広告を活用する場合の便利な機能としては以下のようなものがあります。
・地域配信
・時間配信、曜日配信
・スマートフォンの入札調整率
・住所表示オプション
・電話番号表示オプション
・コールアウト表示オプション
実店舗の集客であれば、当然、「商圏」というものがありますよね。
どんなに興味を持ったユーザーが広告をクリックしたとしても、お店に行く事が出来ないのであれば、それは無駄なクリックになってしまったと言わざるを得ません。
現実的に、お店に来店してもらえる地域、距離をターゲティングして広告配信するために「地域配信設定」はあります。
この地域配信設定は、広告を市区町村レベルまで指定して広告を出す事が出来ます。
例えば東京の東側にお店を持っているという場合、東京23区+千葉の西側の市(浦安市、市川市、松戸市など)だけにいるユーザーに広告配信をするという設定も可能です。
他には、都市部であれば電車で来店する方が多いと思いますので、沿線に沿って配信地域を決めるという事も出来ます。
また、その配信する地域ごとに、入札価格の調整率を設定出来ますので、お店のある区や市は「入札価格の+50%に設定」というような使い方も出来ます。
この地域配信設定ですが、例えば、浅草など「人気の観光地」にお店がある場合は、地域を限定せずに全国に広告を表示する事もあります。
もちろん、ただ単に人気の観光地にお店があるからという理由で広告を出すのではなく、あくまでも自分のお店のお客様がどういったところから来店してもらっているのか、という事を考えたうえでの判断が必要です。
「時間配信、曜日配信」も実店舗でリスティング広告を運用する場合には活用する事が出来ます。
営業時間外は電話での対応が出来ない、という事も多いと思いますので、営業時間だけリスティング広告をオンにする、営業時間外や定休日はオフにするというように、あらかじめ設定しておく事が出来ます。
またこの時間配信、曜日配信についても、入札額の調整率を設定する事が出来ますので、飲食店などでは、開店の1時間前~開店後2時間までは+30%、ラストオーダーの2時間前から-50%にするなどの設定をしておく事が出来ます。
次は「スマートフォンの入札調整率」ですが、実店舗の集客で無視できないのがスマートフォンユーザーです。
すぐ近所にいるターゲットユーザーに対して広告が表示されない、または他社の広告に負けてしまったというのであれば、ちょっと悲しい事ですよね。
そんな事が起こらないようにスマートフォンの入札調整率をPC向けの広告よりも高めに設定し、スマートフォンからの検索にもきちんと対応しておくようにします。
地域配信設定の入札額と組み合わせるとより効果的かもしれませんね。
次からは、実店舗で活用できる広告表示オプションです。
まずは「住所表示オプション」です。
来店を目的とするのであれば、住所がわからなければ行く事は出来ません。
もちろん、広告のリンク先ページには住所が書いてあると思いますが検索結果に表示される事で、より”行けるユーザー”からのクリックを促進できると共に、誤クリックの防止にもなりますので、実店舗への来店を目的としているのであれば必須設定ではないかと思います。
また「電話番号表示オプション」も同じように実店舗のリスティング広告には非常に有効だと思います。
行きたいと思ったとき、どこにあるのかすぐに電話が出来たり、些細なこと、ちょっとした事の質問をしたりするとき、電話番号表示オプションがあればお客様の対応が出来ますしきちんと対応すれば来店につながるはずです。
また、「店舗名や屋号キーワード+電話番号表示オプション」も非常に有効ですよね。
「もう何日も前に予約をしたお客様が、その当日を迎え、お店に行こうとしたときに道に迷ってしまった」、という時、お店の名前で検索し電話番号を調べるという事は想像できますよね。
電話番号がわからなければ、来店する意思があったとしても来店できなくなってしまう可能性もあります。
「広告のリンク先ページの”アクセス”のページに電話番号書いてあるから電話番号穂湯時オプションなんて使う必要ないよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは利便性の問題です。
お店の名前で検索をしたとき、すぐにかけられる状態の電話アイコン付の広告が出てきたら、操作に迷わずお客様は電話する事が出来ます。
お店の名前でリスティング広告を出していなかった場合、自然検索の一番上に自分のお店のウェブサイトが表示されていて、クリックして見に来てもお客様はその電話番号を探し出せるかどうかわかりません。
お店の名前にもよりますが、屋号のキーワードなんて1クリック十数円くらいだと思いますので、その十数円で取りこぼし(来店せず)+お客様の使い勝手を買えると思ったら安すぎる気がします。
最後に、これはGoogle広告だけですが、最近追加された新しい広告表示オプションである「コールアウト表示オプション」です。
これはお店の特長やキャッチフレーズなどをいくつか登録しておくと、そのキャッチフレーズが自動で広告文の下に表示されるというものです。
スマートフォンへの広告配信の形式が変わり、広告文の2行目の代わりにこれら広告表示オプションが表示されるようになるため、「2行目代わりとして」コールアウト表示オプションを活用すると良いと思います。
スマートフォンユーザーが重要な実店舗だからこそ、設定しておきたい広告表示オプションですよね。
以上です。
まだ色々と活用出来るものもあると思いますし、もちろん扱っている商品や提供しているサービスによって変わってくると思いますが、これらの施策をした場合、きちんと効果測定をおこない、自分のお店に合った運用方法を見つけていく事が大切だと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智