コンバージョンが計測されるタイミング
リスティング広告を運用する時に管理画面での効果測定だけではなく、アクセス解析の数値とも照らし合わせて改善をしているという方も多いと思います。
ウェブサイト内の数値(アクセス解析)も合わせて見ていき、改善できるところは改善していくことで、より効果的なリスティング広告の運用が出来、より集客を強化していく事が出来ますよね。
そのアクセス解析のコンバージョンについてですが、リスティング広告で計測されているコンバージョンのデータとアクセス解析で計測されたコンバージョンのデータが合わないと感じている方もいらっしゃると思います。
「数は合ってるのに、日にちが違う時があるんだよなぁ。何か設定がおかしいのかな?」とか、「リスティングのほうのコンバージョンがおかしい!」とか、「まぁ機械のことだから間違うこともあるだろう」なんて、ご質問をされる方もいらっしゃいましたが、これは、リスティング広告とアクセス解析のコンバージョンが計測されるタイミングが違うから起こっている事で、別に設定がおかしいわけでも、何かシステム上の問題が起こっているわけでもありません。
例えばアクセス解析でもリスティング広告でもメールフォームからのお問い合わせ完了をコンバージョンと設定したとします。
アクセス解析のコンバージョンは、ユーザーがウェブサイトへと訪問し、”メールフォームからお問い合わせがあった時”に計測されます。
つまりユーザーがアクションを起こしたその時にコンバージョンが付くという事になります。
一方、リスティング広告のコンバージョンは”広告がクリックされた日”に記録されますので、仮にユーザーがキーワードで検索をして広告をクリックしウェブサイトへ訪問、その時はお問い合わせなどアクションを起こさずに、その後、3日経ってからメールフォームでお問い合わせをおこなったという場合には、3日前の広告をクリックした日にコンバージョンが付くことになります。
アクセス解析のほうはアクションがあった当日に、リスティング広告のほうは広告がクリックされた日にコンバージョンが付くため、お問い合わせの受け手となる広告主からすると「リスティング広告のコンバージョン計測の日にちがおかしい」と思われる方が多いみたいですが、このようにコンバージョンの計測されるタイミングがアクセス解析とリスティング広告で違うために起こっている現象で、別におかしいという訳ではありません。
リスティング広告を運用する際に、たまに月が変わってすぐに前月の効果測定をしたときと、月が変わって15日くらい経った時に前月の効果測定をしたときとではコンバージョン数やコンバージョン率、1件あたりの獲得コストが微妙に変わっているなんて事がありますが、それもこういったコンバージョン計測のためです。
ちなみに、どれくらい過去の広告クリックがコンバージョンとして計測出来るのかというと、Yahoo!広告の場合は過去30日間なので、広告をクリックした日から30日以内にコンバージョンが発生した時には、そのコンバージョンは計測する事が出来ます。
Google広告はデフォルトの状態だと30日間、また設定すれば7日~90日のあいだで自由に設定出来ますので、扱っている商材やビジネスに合わせて使用することが出来ます。
株式会社アイエムシー 大塚雅智