広告を出したくない検索クエリに対しての対処方法
キャンペーンレベルでのクリック率でも、広告グループ単位でのクリック率でも、個々のキーワードに対してのクリック率でも、その数値が0.1%とか0.2%というように極端に低い場合、もちろんその数字だけを見て「低い」とか「低くない」と判断するのは危険ですが、その原因を探していくと、あまり関係のなさそうなキーワード(検索クエリ)に対して広告が表示されていたりすることが多いですよね。
もちろんクリックされなければ広告費はかからないので、別にいいじゃないか、という意見もあると思いますが、広告が表示されてしまっていては、少なからずそういったあまり関係の無いキーワードでのクリックが発生するという事は十分ありますし、、例えば短期的、もしくは部分的に見たら数が少なく、そんなに無駄なクリックが発生して居る状況ではないと思っていても、ちりも積もれば山となる、という事もありますので、そういった無駄なクリックになる恐れのあるものは、初めから広告を表示させないようにしておいたほうが無難ですよね。
このように、広告主側が意図としていないキーワードに対して、広告を表示させないようにする方法というのはいくつかあります。
まず、一番確実な方法は”キーワードのマッチタイプを完全一致で入札する”事です。
完全一致で入札をすれば、その入札をしたキーワードで検索された時しか広告が表示されませんので、意図としていないキーワードでの広告表示というのは完全に排除する事が出来ますよね。
「意図としていないキーワードで広告表示される事なんて誰も望んでいないのだから、全て完全一致にしてしまえばいいじゃないか」という意見もあると思いますが、完全一致にした場合、狙ったキーワードだけしか広告が表示されないので、「こちらも想定していなかったターゲットが検索をするキーワード」まではカバーする事が出来ません。
リスティング広告の管理画面の検索クエリだったり、アクセス解析のキーワードを見たことがある方ならわかると思いますが、ターゲットユーザーはこちらの想像を上回る発想で、キーワード検索をしてくることがあります。
その中には、先ほど書いたように、商品の購入やサービスへのお申し込みなどに結び付かなそうなものも多々ありますが、「こんなものもあったのか」と気付かされるキーワードもありますよね。
完全一致にしてしまうと、そういったキーワードも全て排除してしまう事になるため、戦略によっては向かないと事もありますので、完全一致で入札する時には、そういった事も含めて考えていく必要があります。
マッチタイプを完全一致にしないまでも、フレーズ一致や絞り込み部分一致に設定しておくと、完全一致よりは幅広く、部分一致よりは狭くというように設定する事が出来るので、こちらも使い方を検討してみると良いかもしれませんね。
このほか、広告主側として意図としていないキーワードでの広告表示を排除する方法として、”除外キーワードの設定”があります。
仮に部分一致で表示されるはずだったキーワードも、除外キーワードとして設定しておけば、広告表示されなくなるので、意図としないクリックの防止に役立てることが出来ます。
この除外キーワードは広告グループレベルで、またはキャンペーンレベルでの設定が出来ますし、マッチタイプも入札する時と同じように、完全一致、フレーズ一致、部分一致と除外の設定することが可能です。
ただ、きちんと仕組みを理解していないと、広告を出したい検索クエリに対しても、除外をおこなってしまう恐れがありますので、その点注意が必要です。
株式会社アイエムシー 大塚雅智