インプレッションシェアの損失率で広告が表示されない原因を見つける
公開日: 2014年11月19日
リスティング広告はキーワードを選び、広告文を作り、広告のリンク先を設定すれば、一応広告としてスタートする事が出来ますが、それだけで成果が上げられるかどうかといったら、疑問が残りますよね。
リスティング広告のターゲティング機能の強化により、ターゲットユーザーへのアプローチが容易になったという事は言えると思いますが、それに伴い、広告主側で設定する事も多くなったので、管理していくもの大変になってきたように思います。
もちろん、それはYahoo!もGoogleも広告主のために、という想いからこのような機能強化が常に行われているのだと思います。
また広告を開始したまではいいですが、予想どおりにならない事も多々ありますよね。
リスティング広告を運用していると「もっとクリック数が増えるはずなのに」とか、「もっと低単価だと思ったのに」など、始める前に予想をしていた数値と、実際にやってみて出てきた数値がかけ離れていたなんていう予想外の出来事というのは結構あります。
このような予想外の出来事の中に、「広告が思うように表示されない」という事もありますよね。
「ちゃんと設定しているのに広告が表示されない」、「入札しているキーワードで検索をしても広告が出てこない」という、ある意味、致命的な事態に陥った時にはすぐにその原因を突き止めて改善をしていかなければいけません。
その広告の表示がうまくいっていない時の原因の突き止め方について、インプレッションシェアの損失率で確認をするという方法もあります。
Yahoo!広告も、Google広告も、「インプレッションシェアの損失率」が、管理画面やレポート内で確認する事が出来ます。
このインプレッションシェアの損失率とは、ユーザーが入札をしているキーワードを検索したときに、本来広告が表示されるはずだったにも関わらず、何かしらの理由により広告が表示されなかった回数の割合の事です。
インプレッションシェアの損失率は、Yahoo!は「予算によるインプレッションシェアの損失率」と「掲載順位によるインプレッションシェアの損失率」の2つ確認出来、Google広告は「予算による」ものと、「広告ランクによるインプレッションシェアの損失率」の2つを確認できます。
Yahoo!広告とGoogle広告で、予算によるインプレッションシェアの損失率は同じですが、「掲載順位」と「広告ランク」との違いがあります。
Google広告の広告ランクは掲載順位を決めるためのものですので、Yahoo!広告の掲載順位によるものと、考え方としては同じように考えておいても良いのではないかと思います。
このそれぞれ2つのインプレッションシェアの損失率を確認する事で、広告が表示されていない原因を確認する事が出来ます。
例えば、予算のよるインプレッションシェアの損失率が高かった場合、それは明らかに予算不足だという事になりますので、1日の予算を増やしたり、キーワードを絞り込んだりしていく事で解消する事が出来ます。
逆に掲載順位、広告ランクによるインプレッションシェアの損失率が高かった場合には、掲載順位を上げるために、入札価格を引き上げたり、品質スコア、品質インデックスの改善をしていく事で解消する事が出来ます。
もちろん「キーワードが審査中」など、広告が表示されない理由というのはこれら以外にもありますが、審査中であれば、広告が表示されないうんぬんではなく、一目でわかりますからね、リスティング広告を運用していて「あれ？うまく表示出来てないな」という時は、このインプレッションシェアの損失率を確認してみると良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
