検索クエリが”その他の検索語句”になる条件
リスティング広告を運用する際に、確認すべき項目の一つに「検索クエリ」がありますよね。
ユーザーが実際に検索を行ったキーワードの事で、Google広告では「検索語句」と表記してあります。
キーワードのマッチタイプを完全一致にしていない場合、広告主側で想定しているキーワードはもちろん、想定していないキーワード(ターゲット外)でも広告が表示される事があります。
想定していない、狙っていないキーワードは除外キーワード設定をして広告を表示させないようにしておかなければいけませんが、そういった想定していないキーワードで表示されているのかどうか、それはどういうキーワードなのかな度を調べるには、管理画面内の「検索クエリレポート」で確認する事が出来ます。
Yahoo!広告であれば、管理画面内のキーワードの中にある[検索クエリを表示]をクリック、Google広告の場合はキーワードタブ内、詳細→検索語句を選択すると検索クエリが確認できますが、Google広告の検索語句リスト(検索クエリリスト)の一番下に「その他の検索語句」というのもがあります。
この「その他の検索語句」のところにも広告の表示回数やクリック数が表示されているのですが、この「その他の検索語句」とはいったい何なのでしょうか。
「その他の検索語句」の横にあるハテナマークを見てみると以下のような事が書かれています。
[その他の検索クエリ] 行には、広告表示に使用されたものの「検索クエリ」表には個別に記載されていない検索クエリが表示されます。
選択基準: 次の条件の両方に当てはまるクエリのデータはこの行に表示されます。
・過去30日間に、そのクエリでのクリックが発生しなかった(参照元URLをブロックしているユーザーによるクリックは除く)
・クエリを入力したユーザーの数が統計的に有意なレベルに達しなかった
なお、過去24時間以内に行われた検索についてのデータは、常にこの行に表示されます。
過去30日間にクリックが発生していない、検索されていても統計的に有意なレベルに達していない検索クエリは、この「その他の検索語句」の行にまとめて表示されているとの事。
また24時間以内の検索については、全てこの行に表示されているそうです。
一応Google広告のヘルプを見てみると、検索クエリが表示される条件として
・24時間前までにユーザーが使用した検索語句
・過去30日間にクリックを獲得したキーワード
・クリックを獲得していなくても非常に多くのユーザーが検索した語句
が検索クエリレポートとして表示され、この条件を満たしていない検索クエリについては、「その他の検索語句」の行に集約されるのだそうです。
24時間前以前から過去30日間でクリックされた検索クエリは、検索クエリレポートに反映され、それ以外の検索クエリは「その他の検索語句」という事ですね。
ちなみに、Yahoo!広告のほうでも検索クエリは確認できますが、「その他の検索語句」というものはありません。
しかし、だからと言って全ての検索クエリを拾っているというのではなく、Yahoo!広告も同じ期間のキーワードの総クリック数と検索クエリの総クリック数を比較すると、検索クエリのクリック数が少なくなっておりますので、その数値の差は「その他の検索語句」扱いなのではないかと思います。
Yahoo!広告のヘルプには以下のような記載があります。
検索クエリーに対して広告の表示回数が記録されるのは、その検索クエリーで広告が1回以上クリックされてから30日以内の期間に限られます。
クリックの実績がないキーワードについては、インプレッションが発生していても、検索クエリー一覧には表示されません。
また、検索クエリーに対して広告の表示回数が記録されるのは、その検索クエリーで広告が1回以上クリックされてから30日以内の期間に限られます。
データの反映には数日お時間をいただきます。
この「数日」の部分が数値の差になっているものと思われます。
Google広告について、「その他の検索語句」の部分については、普段はあまり気にされない方もいらっしゃると思いますが、この部分に多数のコンバージョンが付いていた場合は24時間後以降に確認すると検索クエリを見ることが出来るようです。
また、Yahoo!広告の場合でも、管理画面上のコンバージョン数と検索クエリ一覧のコンバージョン数に大きな差が出ていた場合には、”数日後”に確認すると反映されているのではないかと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智