Google広告 推奨予算を参考にするときの注意点
Yahoo!広告でもGoogle広告でも、”予算によるインプレッションの損失率”というものを確認する事が出来ます。
この予算によるインプレッションの損失率というのは、本来、広告が表示される機会があったにもかかわらず予算を抑えてしまっていた事で、広告が表示されなかった数の割合の事で、毎日確認しないまでも、月に1回など、定期的に確認はしておいたほうが良い指標の一つです。
予算によるインプレッションの損失率が高くなっていた場合、それを解消する手段の一つとして、「1日の予算を引き上げる」というものがありますよね。
場合によってだとは思いますが、インプレッションの損失が出ていたら非常にもったいないというケースもあると思いますので、出来る事ならインプレッションの損失率は低く、または0%にしていきたいところだと思います。
この1日の予算を引き上げるにあたり、いくらくらいがベストなのか?を考えるとき、「推奨予算」を参考にする事もあると思います。
Google広告の場合、1日の予算が足りていないキャンペーンがあった場合に、「1日の予算のこれくらいにしたらいいですよ」と教えてくれるものが「推奨予算」で、その推奨予算にした場合の広告の表示回数やクリック数の変化なども教えてくれます。
この推奨予算の確認方法は、各キャンペーンの[設定]タブをクリックし、全ての設定の中にある予算の[編集]をクリックします。
すると、現在の1日の予算が表示されますので、その下にある[推奨予算を表示]をクリックすると確認する事が出来ます。
また、1日の予算が不足していたならば[最適化]の中にも表示されます。
この推奨予算に関して、「推奨予算として表示されていた金額に設定したのに、インプレッションの損失率が改善されない」という方がたまにいらっしゃいます。
実は、この推奨予算はインプレッションの損失を全てなくすための予算額ではありません。
Google広告のヘルプにも書いてありますが、推奨予算は「予算を大幅に変更することなく、広告の表示回数を増やすことが出来る金額」が表示されるため、仮に予算によるインプレッションの損失をすべて解消するためには10,000円必要だと判断されたとしても、元々の1日の予算が低ければ、推奨予算も10,000円とは表示されず、2,000円とか3,000円表示されるという事です。
なので、推奨予算に設定すればインプレッションの損失率がすべて解消されるというのではなく、あくまでも、現在の予算感の中で・・・という事のようですので、その点だけ注意しておいたほうが良いと思います。
ちなみにYahoo!広告には、この推奨予算はありませんがキャンペーンの一日の予算が不足しているときは「!(ビックリマーク)」でお知らせしてくれ、そのビックリマークをクリックすると、インプレッションの損失率と共に、予算を引き上げたほうがいいですよ、と教えてくれます。
株式会社アイエムシー 大塚雅智