オークション分析レポートから仮説を立てて改善施策に役立てる
公開日: 2014年12月10日
リスティング広告はユーザーが検索をしたときに、自社の広告と同じように競合他社の広告も出てきます。
なので、広告の”成果”という部分では競合他社の広告は無視する事が出来ず、定期的に競合調査をしていく必要がありますよね。
その競合調査をするときに便利なのが、Google広告で確認する事の出来る「オークション分析レポート」です。
このオークション分析レポートを使った競合調査というのは、どんな広告文を出しているのか、どんなランディングページなのか、という目に見える部分ではなく、”どこら辺のキーワードに注力しているのか”とか”予算のかけ方はどんな感じなのか”というリスティング広告の「表示のされ方」を分析する事が出来ます。
以前からあるオークション分析レポートですが、確認出来る項目の中に「優位表示シェア」というものが増えたので、見てみると今まで以上にいろいろと見えてきます。
Google広告 オークション分析レポート
・インプレッションシェア
・平均掲載順位
・重複率
・上位掲載率
・ページ上部表示率
・優位表示シェア
インプレッションシェアは、広告表示機会に対して、どれだけ広告が表示されたのか、の割合になります。
広告表示機会があったにもかかわらず、自社の広告が表示されなかった原因としては1日の予算が足りない場合だったりキーワードの品質が悪いなどがあります。
競合他社のインプレッションシェアを見る事で、キーワードごとなどどれくらい力を入れているのかわかりますし、自社のほうでも、あとどれくらい力を入れていけば他社よりも優位に立てるのか、など確認する事が出来ます。
平均掲載順位は、その名のとおり広告が掲載された時の平均の掲載順位になります。
こちらもキーワードごとに見ると、他社がどれほど力を入れているのかがわかりますよね。
重複率とは、自社の広告が表示されたときの他社の広告と一緒に掲載された回数の割合になります。
上位掲載率とは、自社の広告と他社の広告が同時に表示された時、他社の広告のほうが自社の広告よりも上位に掲載された数の割合になります。
特定の競合他社で「ここには絶対に負けたくない」という時などはこの上位の掲載率を見ると状況がよくわかります。
ページ上部表示率は、検索結果の上部（横の表示ではなく）に広告が表示された回数の割合になります。
優位表示シェアとは自社の広告が他社の広告よりも上位に表示された時や自社の広告だけ表示された時の広告表示機会に対する割合になります。
単純に競合他社より広告表示において優位なのかそうでないのかを確かめることが出来ます。
このオークション分析レポートは、このように現在出稿しているキーワードを競合他社がどのように広告表示させているのかが、ざっくりとわかるので、自社の広告が”広告表示においてまだ伸びしろがあるのかどうか？”を確認する事が出来ます。
例えばこのオークション分析レポートで、競合他社のインプレッションシェアが思ったよりも低いな、という数値が出た場合、「自社のインプレッションシェアをもっと伸ばせばチャンスが増えるのではないか」であったり、ある特定の競合他社と比べて、優位表示シェアが低かった場合、「優位表示シェアを逆転させたらもっとコンバージョンを獲得できるのではないか」というような事を考えることが出来ますよね。
もちろん「コンバージョンを獲得する」という事は、競合他社の出方だけでは決まりませんが、コンバージョンが獲得できない/伸びていかない原因の一つではないか？ということは考えられます。
そういった仮説を立てるときに、このオークション分析レポートを確認すると競合他社の状況を確認する事が出来ますし、またそういった仮説を立て、施策をおこなった場合の効果測定の際にも活用出来ますよね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
