期間の問題でコンバージョンの計測が出来ない時の対処法
リスティング広告の効果を測定する上で、非常に重要なのが「コンバージョンの測定機能」ですよね。
どのキーワードから商品が売れたのか、どの広告文からお問い合わせがきたのかという事がわかるので、より販売数やお問い合わせ数を増やそうか、という施策を考えたり、より効率良く販売したりするための費用対効果の改善施策を考え、実行に移す事が出来ます。
ただ業種業態によって、すぐにコンバージョンが発生するものもあれば、マンションなどの高額商品は検討する期間が長く、すぐにはコンバージョンに至らないケースもあります。
このコンバージョンについて、Yahoo!広告とGoogle広告では、ユーザーが広告をクリックしてからコンバージョンに至った場合に計測出来る”期間”が若干違います。
Yahoo!広告の場合は30日間と決まっておりますが、Google広告は7日~90日間のあいだで設定する事が可能です。
なので、仮にYahoo!広告で、10月15日に広告がクリックされた場合、その後広告を経由せずに10月30日にコンバージョンに至った場合にはリスティング広告からのコンバージョンという事で、コンバージョン数が1プラスされますが、10月15日に最後に広告をクリックし、その後広告をクリックせず、12月15日にコンバージョンに至った場合には、リスティング広告としてのコンバージョンが付きません。
検討する期間が2ヵ月、3ヶ月と、30日以上かかるものに関してはYahoo!広告ではコンバージョンとして記録はされない事になります。
Google広告に関しては、コンバージョンを設定する際に1週間、2週間、3週間、4週間、30日間、45日間、60日間、90日間と、カスタム(90日までの任意の日数)から選べるようになっています。
以上の事から、リスティング広告ではGoogle広告の最長期間である90日を超えて発生したコンバージョンに関してはデータが取れないという事になってしまいます。
確かに、90日間あれば大抵のものはカバーできると思いますが、先程書いたマンションや土地建物の売買など、検討期間が90日を超えてしまうものも中にはあるかもしれません。
そういう時には「Googleアナリティクス」を活用します。
Googleアナリティクスはコンバージョンの計測出来る期間が2年間となっているため、90日を超えるものに関しても計測する事が可能です。
ただ、この場合、リスティング広告で計測されるコンバージョンとGoogleアナリティクスで計測されるコンバージョンに違いがあり、リスティング広告はコンバージョンが発生した場合、「広告がクリックされた日」にコンバージョンが付くのに対し、Googleアナリティクスの場合には、「目標ページに到達した日」にコンバージョンが付くので、その違いだけ注意しておかなければいけません。
さすがに2年間も検討し続けているものなど、よっぽどのものでない限りあり得ないのかもしれませんし、下手したら2年の間にウェブサイトが全面リニューアルされているなんて事もあると思います。
「2年前のデータって役に立つの?」とお思いになられる方もいらっしゃると思いますがGoogle広告の計測出来る期間である90日間でもちょっと短いと感じている方はGoogleアナリティクスのデータと合わせて見ていくと、リスティング広告の改善のヒントとなる、より多くの情報を得る事が出来るのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智